服部福岡県知事「政経文化セミナー」~県政報告
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服部誠太郎・福岡県知事は25日、ホテルニューオータニ博多(福岡市中央区)で「政経文化セミナー」を開催した。会場には410人の参加者が集まった。
日本医師会名誉会長で服部誠太郎後援会会長・横倉義武氏による挨拶、九州産業大学地域共創学部観光学科准教授・豊島茂氏による講演などの後、壇上に立った服部知事は、「県政報告」として、これまでの「県政の進め方」や「県政の課題とその対応」などについて説明した。
服部知事は、知事に就任してから現在までを振り返り、「市町村、議会、職員と力を合わせ、県政を進めてきた」とし、「県だけの力は1.0、市町村の皆さま、職員、そして議会の皆さまと力を合わせ、足し算・掛け算で力を2~3倍にして県民のための仕事を進めていきたい」と語った。市町村との連携について、4月に市町村振興局を設置し、体制を強化するとともに、福岡市、北九州市の両政令市との緊密な協力関係を構築していくと説明。20日に福岡市の高島宗一郎市長との「トップ会談」を行い、県と市で進める共同事業についての話し合いをしたと語り、「今後は(北九州市の)北橋市長ともできるだけ早く、来年度に向けた会談を行いたい」(服部知事)としている。
県政の課題と対応について「原油価格・物価高騰等への対策」と「新型コロナ危機の克服」を挙げた服部知事。原油価格・物価高騰対策については、影響を受ける事業者に対して「事業継続支援」を実施すると述べたうえで、「ウクライナ問題、台湾有事への懸念、自然災害を含め、何が起こるか分からない状況で、変化に柔軟に対応できる強い産業経済構造をつくっていかなければならない。そのためにも明日につながる一歩となるような政策・施策を行っていく必要がある」と語った。新型コロナ危機への対応については、医療提供体制・検査体制の充実、コロナ禍で疲弊した地域経済を立て直すために行った消費・観光需要を喚起するための種々の取り組みについて説明した。
最後に服部知事は「福岡県が九州のリーダー県として、そして日本を引っ張っていく県として、さらに力強く発展していかなければならない。皆さま方と手を携えて福岡県の未来への扉を開いていきたい」と語り、報告を締めくくった。
【新貝 竜也】
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