2024年11月22日( 金 )

修猷館高校OBの黄昏~統一選こぼれ話6

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 9日に投開票された福岡県議会議員選挙の城南区選挙区で異変が生じた。

 「異変」とは、「修猷館高校OBのブランド力の衰え」という意味である。城南区定員は2名。守屋正人氏(無現5)13,658票、宮川宗一郎氏(無新)9,513票でこの2名が当選。二牟礼弘樹氏(無新)8,404票、伊藤博文氏(維新)7,032票の2名が落選。ここで注目されるのが、修猷館高校OBの二牟礼氏である。高校の先輩である武藤氏はこの城南区で県議として活躍していたが、この先輩であった同氏から推されて二牟礼氏は立候補した。

 さらに有利な背景があった。城南区市議には調崇史氏、阿部真之助氏という強力な政治家たちがいる。この2人が後輩をサポートしたのは当然な成り行きである。下馬評では「二牟礼の二番手当確なり」と定まっていた。ところが、新人宮川宗一郎氏が接戦を制した。同氏の必死な選挙活動が「修猷館ブランド」を粉砕したといえる。

 結束の固かったこのブランドが壊れたと言わないが、落ち目になったのは間違いない。推薦した二牟礼氏が惜敗した元県議武藤氏を筆頭に、早良区県議であった古川忠氏は息子を押し立てて落選、福岡市中央区現役であった岳康宏氏は見事に落選。すべて修猷館高校OBである。

(5)
(7)

関連記事