2024年12月22日( 日 )

厚労省、ビフィズス菌など添加した調製粉乳の審査事項を公表

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 厚生労働省は16日、ビフィズス菌などを添加した調製粉乳の承認に必要な審査事項(案)を公表した。9月14日までパブリックコメントを募集した上で、審査事項は今年9月下旬から適用する計画だ。

 案では、菌末を添加した「乳児用調製粉乳(母乳の代替)」の審査事項を追加する。(1)母乳の代替として利用できる調製粉乳に添加する菌株は、乳児の腸管内で主要な菌叢として構成されるビフィドバクテリウム(Bifidobacterium)属菌に限定、(2)乳児を対象とする摂取試験は生後から離乳までの長期間とし、摂取期間の体重・身長、便の回数・性状、調整乳の摂取量などを観察、(3)添加菌株と病原微生物の菌数に関するデータを提出──などとしている。

 また、2020年のラクトバチルス(Lactobacillus)属菌の再分類によって、ラクトバチルス属以外に分類された菌株も、引き続き、離乳時の「フォローアップミルク」に使用できるようにする。

 調製粉乳には、母乳の代替として利用される乳児用調製粉乳と、離乳食で栄養を補うフォローアップミルクがあり、フォローアップミルクと比べて乳児用調製粉乳については、より慎重な検討が行われてきた。

【木村 祐作】

▼関連リンク
当該パブリックコメントの提出方法について(厚生労働省)

関連キーワード

関連記事