2024年11月21日( 木 )

中国、GDP成長率は通年の5%を達成できるのか

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中国 経済 イメージ    中国国家統計局の盛来運副局長は10月18日に国務院新聞弁公室で行われた記者会見で、「速報値の計算によると、今年の第4四半期(10-12月)の国内総生産(GDP)が前年同期比で4.4%以上増加しさえすれば、通年で5%前後の目標の達成は保証される。通年の目標達成には非常に自信をもっている」と述べた。

 盛副局長は、「第1-3四半期(1-9月)のGDP成長率は5.2%で、通年の5%前後の目標達成に向けた非常に良好な基礎が打ち立てられた。第4四半期(10-12月)の経営運営は回復好転の流れが続くとみられる。第1-3四半期の状況から考えれば、生産にしろ需要にしろ、実体経済の予想という点でも、実体経済の経営状況という点でも、すべて回復好転している。経済運営には慣性があり、第4四半期も安定に向かって回復する状況が続くと予想される」と述べた。

 盛副局長はさらに、「これまでに打ち出された一連の成長を安定させる政策措置の効果が引き続き現れるだろう。政策が徐々に実施されるのにともなって、積極的な効果がさらに顕在化するだろう。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響により、第4四半期のGDP成長率は2.9%にとどまった。そのため、今年の第4四半期は比較の対象となる前年の基数が相対的に低いのだ」と指摘した。

 盛副局長は、「以上の判断に基づいて、第4四半期に経済は引き続き回復好転し、全体として回復傾向を維持するだろう。通年の5%前後の目標達成に非常に自信をもっている」と述べた。

中国経済、2つの「予想以上」

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 2023年の中国経済第3四半期(7-9月)報告が18日に発表された。業界ウォッチャーによると、この報告では2つの経済指標が予想を上回り、複数の分野と指標に積極的な変化が見られ、中国経済の持続的に回復・好転する状況がよくわかる。

 1つ目の「予想以上」は経済成長率だ。中国国家統計局が発表したデータを見ると、同期の中国の国内総生産(GDP)成長率は前年同期比4.9%で、市場機関の一般的な予測値を上回った。同局の盛来運副局長も、「第3四半期の中国経済の前年同期比成長率も第1-3四半期(1-9月)の累積成長率も、世界の主要エコノミーのなかでトップクラスだ」と述べた。

 第1-3四半期の経済成長は安定し回復に向かい、通年の発展目標の実現への着実な基礎が打ち立てられた。国務院参事室の特約研究員で同局の元チーフエコノミストである姚景源氏は、「中国経済は安定的に回復し、積極的に好転し、期待された目標値の5%前後は問題なく達成できるだろう」と述べた。盛副局長はまた、「第4四半期の成長率が4.4%以上になりさえすれば、通年の目標値5%前後の達成は保証される。この目標値の達成には非常に自信をもっている」とした。

 2つ目の「予想以上」は対外貿易分野だ。税関総署がさきに発表したデータを見ると、第1-3四半期の中国の輸出入額は前年同期比0.2%減となり、前年同期とほぼ横ばいだった。盛副局長は、「今年はグローバル経済が変動し下振れし、外需が全体として縮小したうえに、過去数年間の対外貿易が高い成長率を維持して、比較の対象となる基数が高かったことが加わって、もともと今年の対外貿易は大幅に落ち込むことが懸念されていたが、実際の運営状況を見ると、第3四半期の減少幅は大きく縮小し、予想を上回る好調さだった」と率直に述べた。

 中国銀行研究院の周景彤副院長も、「第1-3四半期の輸出入は前年同期比やや減少したが、今年のグローバル経済の低迷を考慮し、横方向に比較すると、中国の輸出状況は韓国やベトナムなどの輸出主導型国家よりも明らかに好調だった。これは一方では中国の輸出は製品の構造が比較的整っていること、全体的に優位性が突出していることと関係がある。中国の輸出商品の種類が多く、従来産業があれば設備製造業やハイテク産業もある。他方では中国から『一帯一路』共同建設国やASEANなどの新しい輸出目的地への輸出が急増したことと関係がある」との見方を示した。


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