2024年12月22日( 日 )

書体で変わる販促物の効果

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書体とは?

 今回は、「書体で変わる販促物の効果」についてお伝えします。最近では手書きより、パソコンやスマホで文字を打ち込むことの頻度のほうが多くなってきていると言われています。アナログなものがなくなっていくのは、少しだけ寂しい気もしますね。さて、そんな「文字」についてのお話です。

 文字には、さまざまな種類の「書体」があります。書体とは、同じデザインで構成された一連の文字のことです。まず、よく使われる書体の特徴は以下の通りです。

【和文】
明朝体…線が細い。きれいめな和のイメージがある。大きな文字になると読みにくい。
ゴシック体…明朝体に比べて全体的に線が太め。カジュアルなイメージ。すっきりしていて読みやすい。

【欧文】
セリフ体…ヒゲと呼ばれる飾りが付いている。明朝体に近い。
サンセリフ体…飾りがない。ゴシック体に近い。

 PowerPointやWordなどで資料をつくるとき、無意識に適切な書体の種類や大きさを選んで使っていると思います。看板などの販促物においても、どんな書体でデザインするかということはとても重要です。なぜなら、書体によって「伝えたいことの伝わり方」に大きな差が出てくるからです。では、どういった観点で書体を選べばいいのでしょうか?

書体の選び方

 考えるべきは、「読みやすいか」「伝わりやすいか」「イメージと合っているか」の3つだけです。まず、「読みやすいか」については、読んでもらわなければ始まりませんので、どんなシチュエーションで使用する販促物なのかを考えて、視認性の良い書体を使いましょう。 たとえば、遠くから見るような看板であれば、明朝体よりもゴシック体のほうが読みやすいです。AとBはそれぞれ書体だけ変えたものですが、Bのほうを読みやすいと感じる人が多いのではないでしょうか。

 次に、「伝わりやすいか」ですが、ついつい販促物には多くの情報を詰め込みたくなるものです。ですが、「誰に」「何を伝えて」「どう行動してほしいのか」を整理しないと、販促効果は出にくいのです。伝えたい順に順位をつけて、その順に沿って文字の大きさや太さを変えるという方法が一番簡単です。

 最後に、「イメージと合っているか」では、会社やブランド、商品のイメージに合った書体を選びましょう。かっちりとした書体ではなく、手書き風の書体で親しみやすさを出したほうが良い場合もあるはずです。

 書体は、ある程度統一することが書体選びのコツです。1つの販促物に多くの書体を使うと、デザインを混乱させてしまうからです。皆さんがリリースしている販促物の書体は適切ですか??

 ぜひ「書体」という観点でもう一度見直してみてください。


<プロフィール>
山本 啓一

(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。

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