2024年11月21日( 木 )

【動画】政治ジャーナリスト・鮫島浩氏、岸田政権の現状や解散総選挙の行方を語る

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 3月27日、データ・マックスは、鮫島浩氏を講師として福岡市内で2つのイベント、一般向け政局講演会『近づく解散総選挙 我々市民はいかに選択するか?』と、政治関係者を対象とした『鮫島浩 × 政治関係者 政局意見交換会』を開催した。

政局講演会『近づく解散総選挙 我々市民はいかに選択するか?』

 午後2時からアクロス福岡で開催した講演は、一般市民・企業関係者を中心に100人収容の会場がほぼ満席となった。前半・後半と休憩を挟んで、現在の岸田政権の動向や次期衆議院解散総選挙がいつごろに想定されるのかなどを語っていただいた。

 鮫島氏は、「政策ではなく政局一筋の取材を行ってきた」と政治記者としてのスタンスを述べたうえで「さまざまな政党や政治家を担当したおかげで、特定の政治家に偏らず、徹底的に政治家を批判してきた」と政治家に迎合せず論評をしてきたことを強調した。

 「永田町は権力闘争真っ盛り」との認識を示したが「本当の権力闘争の裏舞台は福岡である」と指摘した。さらに「麻生太郎氏と古賀誠氏が今日の講演の主人公であり、2人の長年の確執を理解せずして、岸田政権を理解することはできない」と断言した。

 また、岸田首相の出身派閥「宏池会」については次のように指摘した。
「宏池会は東大出身者や大蔵省出身者が多いエリート集団だが、古臭い面があり、NHKや朝日新聞と似たところがあり、内向きの序列がある」。

 宏池会は自民党内の派閥として最も歴史があり、5人の首相、2人の自民党総裁を輩出してきたが、現在も前宏池会会長である古賀誠元自民党幹事長が実質的オーナーであるとされる。派閥解散など一連の動きに古賀氏は、どのように関係していたのか。鮫島氏は「古賀氏の了承を得たうえでの派閥解散」との見方を示した。

 岸田首相の心中は、派閥解散にとどまらず、「解散総選挙を見据えた動き」であり、「安倍派を悪者にして自分の人気を回復させたい」との思惑があるという。

 注目される解散総選挙の日程については「訪米後の4月5日に解散総選挙に踏み切るのが、ベストシナリオではないか」と予測を示した。

 講演後の質疑応答では、県議会議員の事務所でインターンシップを行っている大学生や、企業関係者などから熱心な質問が出された。

『鮫島浩 × 政治関係者 政局意見交換会』

 夕方5時から天神テルラにおいて開催した「政局意見交換会」は、自民党、立憲民主党、国民民主党、日本維新の会、社民党、れいわ新選組、参政党の各党の地方議員や議員秘書、次期衆院選候補予定者を中心に、メディア関係者や市民運動家などの参加により行われた。

 講演後、自民党や立憲民主党などの地方議員から活発な意見や質問が出された。また、その後の懇親会においては、日ごろ、立場の異なる政党や組織に所属する地方議員や関係者同士で、各議会の状況や国政についての盛んな意見交換などが行われ、盛会のうちに終了した。

 当日、出席できなかった方々も、長年、永田町の人間模様を幅広く取材し続けてきた鮫島氏の鋭い政局分析をぜひご覧いただき、一寸先は闇の政治状況を知るヒントとしていただきたい。

【近藤 将勝】

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