色彩心理学による広告デザインの新常識
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広告デザインでは、視覚的なインパクトと心理的な効果をバランス良く活用することが重要です。とくに、のぼり旗のような店舗前広告では、通行人の注意を引きつけて行動を促すデザインが求められます。ここでは、色彩心理学や心理学を使った効果的な広告手法について、わかりやすく説明します。
文字なしデザイン
一般的に広告には文字が使われますが、文字をあえて使わないデザインも効果的です。たとえば、ハンバーガー、ビール、ビリヤード台などを描いた、シンプルな画像だけののぼり旗を考えてみてください。このようなデザインは、視覚的にインパクトを与え、人々の記憶に残りやすくなります。視覚的な刺激は脳で瞬時に処理され、感情に直接作用します。ハンバーガーの赤い背景は「食欲を刺激する色」として知られており、黄金色のビールはリラックス感を、ビリヤード台の緑色は安定感や集中力を象徴します。
文字を使わないデザインの効果
1.興味を引く:文字がないと「何を伝えたいのだろう?」と考えさせるため、より注目を集めます。
2.感情を刺激する:ビジュアルが感覚に直接訴えかけることで、見た人に強い印象を与えます。たとえば、ハンバーガーを見ると「お腹が空いた」と思うことがあります。
3.行動を促す:人は不完全な情報を補おうとする心理があるため、広告を見た後に行動を起こしやすくなります。色彩心理学を活用するポイント
色の選び方は、広告デザインのカギです。それぞれの色が持つ効果を理解して活用しましょう。
•赤:興奮やエネルギーを感じさせ、食欲を増進します。多くのファーストフード店が赤を使うのは、このためです。
•黄色:明るさや楽しさを象徴し、目を引きます。ビールの黄金色は幸福感を伝えます。
•緑:安定感や自然を連想させ、リラックス効果を生みます。ビリヤード台の緑は、集中力を高める色でもあります。設置場所を工夫する
のぼり旗は店舗前や歩道に設置されることが多いため、遠くからでも目立つことが重要です。たとえば、赤と黄色を背景にしたハンバーガーのデザインは視認性が高く、通行人の視線を引きつけます。また、ビリヤード台のデザインは「何か面白そうなものがある」と感じさせ、店舗への興味を引き出します。
広告デザインで重要なのは、人が行動を起こすまでの短い時間、わずか数秒で興味をもたせることです。この短い時間で店舗へ誘導する工夫が求められます。
もちろん、文字を入れることで伝えたい内容を明確にすることもできます。ただし、文字を使う場合は、簡潔でわかりやすいメッセージが効果的です。色彩やフォント選びにもこだわり、デザイン全体で統一感をもたせましょう。
<プロフィール>
山本啓一
(やまもと・けいいち)
1973年生まれ。大学に5年在学し中退。フリーターを1年経験後、福岡で2年ほど芸人生活を送る。漫才・コントを学び舞台や数回テレビに出るがまったく売れずに引退。27歳で初就職し、過酷な飛び込み営業を経験。努力の末、入社3年後には社内トップとなる売上高1億円を達成。2004年、31歳でエンドライン(株)を創業。わずか2年半で年商1億2,000万円の会社に成長させる。「エッジの効いたアナログ販促」と「成果が見えるメディアサービス」でリアル店舗をモリアゲる「モリアゲアドバイザー」として、福岡を中心として全国にサービス展開中。月刊誌 I・Bまちづくりに記事を書きませんか?
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