大分駅前に新ランドマーク誕生 ニューガイアビルディング竣工式典
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4月10日、大分駅前の新たなシンボルとして「ニューガイアビルディング大分駅前No.80」が誕生した。芝浦グループホールディングス(株)が手がけるこの複合ビルは、JR大分駅から徒歩3分の好立地に位置し、地域の賑わいとビジネス拠点としての役割が期待されている。この日、トヨタカローラ大分祝祭の広場で開催された竣工式典には、ポルトソール商店街の関係者や地元住民ら多くの人々が集まり、大分駅前エリアの新たな門出を祝った。
祝祭の広場に隣接するニューガイアビルディング大分駅前No.80 大分駅前の新たなシンボル
式典では、芝浦グループホールディングス(株)の代表取締役社長兼CEO、新地洋和氏が事業主を代表してあいさつに立ち、大分への思いを語った。新地氏は「構想から3年、大分市役所や銀行、工事関係者をはじめとする多くの皆さまのご協力でこの日を迎えられたことを心よりうれしく思います」と感謝の言葉を述べた。
このビルは、芝浦グループにとって大分県内6棟目、シリーズ通算80棟目の節目となるプロジェクトだ。敷地面積781.89m2、延床面積4,406.05m2の鉄骨造地上9階建てで、1~3階はショップフロア、4階はスタートアップにも最適なスモールオフィス、5~9階は一般オフィスフロアと、多様なニーズに応える設計が特徴。環境にも配慮し、屋上の20kW太陽光発電設備は1年間のCO₂排出削減効果が「みずほPayPayドーム」のグラウンド1.3個分の森林面積に相当する。新地氏はとくに、隣接するトヨタカローラ大分祝祭の広場との連携を強調し、「このビルが大分の経済発展と賑わいの発信地となり、新たな挑戦や出会いが未来を豊かにすることを願っています」と力強く締めくくった。
交流拠点「ギャラウェイゼロ」
来賓挨拶では、トヨタカローラ大分(株)の代表取締役社長、林新太郎氏が登壇し、ビル1階にオープンする「Garraway 0(ギャラウェイゼロ)」のコンセプトを披露した。林氏は、大分市が抱える若者の流出や学生の流入不足という課題に触れ、「若い人材が交流し、チャレンジする機運が高まる場所が必要」と強調。17世紀ロンドンのコーヒーハウスに着想を得たこのスペースは、交流、イベント、カフェの3機能を備え、学生から社会人まで多様な人々が集まる場を目指す。ポルトソール商店街と連携したイベントで家族連れや若者を呼び込み、大分駅前の活性化に貢献する意欲も示した。
祝辞を述べた大分市商工労働観光部長・正池功氏は、ビルと祝祭の広場を結ぶ連絡通路による回遊性の向上に期待を寄せ、「大分の中心市街地の発展に寄与するプロジェクト」と評価。その後のテープカットセレモニーでは、新地氏ら芝浦グループ関係者と来賓が笑顔でハサミを入れ、会場が一体となって完成を祝った。
芝浦グループの新地洋和社長(中央) 大分のビジネスを支える新拠点
「ニューガイアビルディング大分駅前No.80」は、大分のビジネス環境を支えるハイスペックな設備が魅力だ。機械警備や防犯カメラ、エレベーター不停止制御でセキュリティを強化し、高速インターネット環境でテレワークにも対応。無料のミーティングルームやフリーラウンジも完備され、打ち合わせの利便性が高い。34台のエレベーターパーキングや自転車58台分の駐輪場も整備し、駅前立地の利便性を最大限に活かしている。2階には福祉型トイレを設置するなどバリアフリーにも配慮。オフィスフロアはすでに5~9階が満室、スモールオフィスフロアと2~3階の一部が残るのみと、早くも高い人気を誇る。式典後は、大分で働くことの魅力をテーマに、大学生や若手起業家らが登壇するトークイベントも開催され、若い世代の視点で大分の未来が語られた。大分駅前再開発が進むなか、今後の展開に注目が集まる。
【児玉崇】
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