(株)BEAD
天神・博多に集中し
2年以内に1,500室へ
福岡市内中心部で急速にホテル運営数を拡大しているのが、(株)BEAD(福岡市博多区)だ。
同社は現在、市内で50棟・500室のホテルを運営。開業予定分を含めると、年内に1,000室規模へ拡大する見通しで、さらに2年以内には1,500室体制となる計画だ。背景には、福岡市のホテル不足があり、天神周辺や博多駅周辺では数多くのホテル開発計画が進められている状況だ。
「ホテル供給過剰を懸念する声もありますが、インバウンドをはじめ、福岡への旅行客数はまだ伸びると見ています。ただ、いずれピークアウトして、淘汰のタイミングは来るでしょう。そのためにも、立地や建物、運営のクオリティが重要となります」とBEADの代表取締役・川辺雅史氏は話す。
川辺氏は、「博多駅や天神からの距離、周辺環境といった立地に加え、内外装デザインや客室の間取りなど、ハード面が最も重要な要素だと考えております。同時に、清掃やレベニューマネジメントといったソフト面も欠かせません」と加える。同社はホテルの企画・開発も手がけ、新築に加えて賃貸マンションのコンバージョンにも取り組む。
「短期的な収益だけを追えば、簡易な改装に2段ベッドを置いてホテルにコンバージョン、という手法もありますが、当社は長期的に価値が残るホテルを志向しています。とくに、軽視されがちな建物外観には力を入れています」(川辺氏)。

豊富な実績をデータ化
ファンドも高評価
外観は、「ホテルの顔」(川辺氏)だという。建築としての象徴であると同時に、予約サイト上で第一印象を左右する重要な要素でもある。
同社では、天神・博多エリアに運営ホテルを集積することで、信頼性の高いトラックレコードも蓄積してきた。機関投資家などが関与するファンド案件では詳細なレポートが求められるが、同社は運営実績に加え、日々のレベニューマネジメントから得られる収支データの蓄積・分析に強みをもつ。投資家向けレポートの評価も高い。
「予約状況や過去の実績といった一次データに加え、韓国や台湾の休日やイベント動向も踏まえて分析しています。天神・博多に集中展開することで、エリアを“面”で捉えた運営が可能となり、再現性の高い収支予測につながっています」と川辺氏は説明する。すでに複数のホテル開発プロジェクトにおいて、竣工前に売買(契約)されていることがその証左だろう。福岡のホテル市場が拡大を続けるなか、同社の戦略は今後の成長を占う1つの指標となりそうだ。
【永上隼人】
<COMPANY INFORMATION>
代 表:川辺雅史
所在地:福岡市博多区博多駅前3-18-27-1 5F
設 立:2021年12月
資本金:1,224万円
TEL:092-401-1056
FAX:092-401-1057

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