下関・長府印内に大型の開発用地 国道2号と9号が交差する角地2,700坪|トリビュート

歴史と工業のまち
山口県下関市の東部エリア「長府」──。古代には長門国の国府が置かれ、近世には長府藩の城下町として栄えた、下関市を代表する歴史文化エリアだ。現在も武家屋敷の面影を残す街並みや寺社仏閣が点在し、市内でも独特の歴史的景観を有する地域として知られている。
一方で、JR長府駅周辺から臨海部にかけては工業集積地が形成されており、(株)神戸製鋼所(東証プライム)の長府製造所や、給湯機器・空調機器メーカーとして全国的に知られる(株)長府製作所(東証プライム)の本社工場などが立地する。さらに下関市内には三菱重工業(株)(東証プライム)の下関造船所があり、造船関連企業も数多く集積。長府は下関市の産業基盤を支える重要なエリアとして発展してきた。
そうした長府エリアにおいて、不動産再生事業を手がける(株)トリビュート(福岡市中央区)が、山口県内で初となる開発用地を取得した。
取得したのは、国道2号と国道9号が交差する「印内」交差点に面する開発用地。敷地面積は約2,700坪で、用途地域は近隣商業地域(一部第一種住居地域)、容積率は200%、建ぺい率は80%(一部60%)。同社は2025年末から26年5月にかけて段階的に取得した。
トリビュートのグループ会社・(株)TRホールディングス専務取締役・永田誠氏は、「下関IC方面につながる国道2号と、海岸線を走る国道9号の双方からアクセスできる希少な立地です。広い敷地を生かし、ホテル棟とドラッグストアや飲食店などのテナント棟を組み合わせた複合開発も検討できます」と語る。
長期滞在需要にも着目
下関ICと長府エリアを結ぶ国道2号の長府トンネル(全長約1km)では慢性的な渋滞が課題となっていたが、北側に新トンネルを整備し、上下線を分離する実質4車線化事業が進められる予定だ。完成すれば長府エリアと下関IC、新下関駅方面とのアクセス向上が期待されている。
長府エリアは観光面でも高いポテンシャルをもつ。長府藩ゆかりの毛利家の歴史を伝える長府毛利邸や長府庭園、幕末に高杉晋作が挙兵した地として知られる功山寺など、多彩な歴史資源が点在する。また、下関有数の古社である忌宮神社は、仲哀天皇や神功皇后ゆかりの神社として知られ、毎年開催される数方庭祭には多くの参拝客が訪れる。近隣には、明治を代表する軍人・乃木希典を祀る乃木神社もあり、周辺は閑静な住宅地として成熟した街並みを形成している。
トリビュートの代表取締役社長・田中稔眞氏は、「大企業が集積するエリアであり、幹線道路沿いという優位性もあることから事業化に踏み切りました。周辺のホテル稼働状況や商業施設の商圏などを踏まえ、商業施設とホテルの複合開発用地、あるいは大型自動車販売店舗用地として商品化できればと考えています」と話す。
さらに田中社長は、「観光客に加え、企業訪問や工場関連の出張者など、幅広い宿泊需要が期待できる立地です。たとえば造船関連企業のエンジニアは、1年から1年半におよぶ長期出張も珍しくありません。鉄道・自動車ともにアクセスが良く、長府周辺を訪れるビジネスパーソンのなかには、小倉や下関市中心部のホテルを利用している方も少なくないようですが、長府に長期滞在に適した広めの客室や生活機能を備えたホテルがあれば、長府滞在を選択する方も増えるのではないでしょうか」と展望を語った。
【永上隼人】

【物件概要】
所在地 :山口県下関市長府印内町1601-2ほか
面 積 :9,059.29m2(2,740.43坪)
地 目 :宅地
現 況 :建物付き
接道状況:南側、東側(国道2号線)
都市計画:市街化区域
用途地域:近隣商業地域(一部第一種住居地域)
建ぺい率:80%(一部60%)
容積率 :200%
<COMPANY INFORMATION>
(株)トリビュート
代 表:田中稔眞
所在地:福岡市中央区渡辺通1-1-1
サンセルコビル6F
設 立:2009年4月
資本金:1,600万円
TEL:092-292-2313
FAX:092-292-2314

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