大嶋仁 の記事一覧

現代日本の政治的病(5)政治と宗教
現代日本の政治的病(5)政治と宗教
 日本国憲法が「信教の自由」を保障していることは周知の通りである。これは「個人に宗教を選ぶ権利がある」ことを言ったもので、国家権力が特定の宗教とむすびつくことを禁じる「政教分離の原則」と表裏一体になっている。
地域・文化
現代日本の政治的病(4)自民党小史
現代日本の政治的病(4)自民党小史
 適菜収氏とジェイソン・モーガン氏が指摘しているように、高市早苗は戦後日本の「恥の積み重ね」が生み出した「病」であるにちがいない。その病は、自民党にほとんど全期間にわたって国家運営を任せてきた国民の責任であることは、すでに述べたことである。
地域・文化
現代日本の政治的病(3)精神改革の宣教
現代日本の政治的病(3)精神改革の宣教
 先に言及したモーガン氏には、「虐げられた民族」の記憶が流れ込んでいる。氏の「白人文化」に対する感情には、憎しみさえあるかもしれない。アメリカの「白人」政府が先住民を歴史から消し去ろうとしたことは、氏にとって決して過去のことではなく、現在もアメリカが世界各地で行っていることなのである。
地域・文化
現代日本の政治的病(2)ジェイソン・モーガン
現代日本の政治的病(2)ジェイソン・モーガン
 民主主義の原理からいえば、「一党独裁」は許されない。しかし、日本の戦後はほとんど一党独裁である。野党は存在するが、与党を際立たせる脇役でしかない。これを許してきたのは、政治家ではなく、国民である。
地域・文化
現代日本の政治的病(1)末法世界
現代日本の政治的病(1)末法世界
 平安時代の日本人は「末法思想」に取りつかれていたという。「末法」とは、仏教の歴史観でいう「最悪の1万年間」を指す語である。その前の1000年間は「像法」といい、仏教の形骸だけはまだ残っていた。さらにその前の1000年間は、まだ仏教が生きていた時代と言われている。
地域・文化
【特別寄稿】AI時代、言語は誰のものか 論理・詩・身体から考える人間の言葉
【特別寄稿】AI時代、言語は誰のものか 論理・詩・身体から考える人間の言葉
 生成AIは、膨大な情報を整理し、もっともらしい言葉を瞬時に生成する。だが、その言葉は人間が身体を通じ、感情や沈黙、他者との関係のなかで紡いできた言葉と同じものなのか。AI時代における言語教育と人間性の行方を考察する。
政治・社会
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(5)
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(5)
 長尾良一氏によれば、デスクワークに多大な時間を費やす現代人が「元気」を取り戻すには、「20分ごとに席を立って軽い運動をし、深呼吸を何度かする」ことである。これを1日に数回やれば、体内に活力が湧いてくるという。
地域・文化
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(4)
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(4)
 現代は薬の時代である。医者は薬を処方しさえすればよく、それによって生業が成り立っている。製薬会社の儲かりようはすさまじいもので、コロナワクチンの製造会社が莫大な富を得たことは多くの人が知っている。
地域・文化
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(3)
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(3)
 中医学の立場、すなわち「全体を見る」という立場からは、単に身体の病だけでなく、精神の病も見えてくるにちがいない。また、社会の病気も見えてくるであろう。しかし、ここではまず、長尾良一氏の現代日本における自然破壊について述べてもらうことにする。
地域・文化
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(2)
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(2)
 長尾良一氏に漢方と中医学の違いについて尋ねてみた。氏の答えは以下のものである。「私自身は鍼灸師となってから、いつも医療の根本にあるものは何かと考えてきました。ただ病気を治せればよいという訳ではないのです...
地域・文化
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(1)
中医学から見た現代日本──鍼灸師・長尾良一に聞く(1)
 長尾良一氏(長尾治療院院長、唐津市)を知っている人はそう多くはあるまい。NetIB-NEWSで何度か紹介されてはいるが、「知る人ぞ知る」といった知名度だ。しかし、氏の見識はたしかで、その基礎は中医学にある。
地域・文化
身体をもたない知能「AI」(5)AIは芸術家になれるか~偶然、没我、手仕事
身体をもたない知能「AI」(5)AIは芸術家になれるか~偶然、没我、手仕事
 AIは「人間の仕事を奪う」といわれるが、その影響が顕著に出るのは事務職ではないだろうか。そのほか機械的な作業をしている人たちも、簡単にAIにとってかわられると予想される。
地域・文化
身体をもたない知能「AI」(4)計算できないもの~量子力学と脳をめぐって
身体をもたない知能「AI」(4)計算できないもの~量子力学と脳をめぐって
 物理学者としてノーベル賞を受賞したロジャー・ペンローズは、AIの仕組みは「人間の脳」のはたらきとはまったく異なったものだと強調する科学者の1人である。
地域・文化
身体をもたない知能「AI」(3) AIに意識は生まれるか~脅威論の落とし穴と人間に残されるもの
身体をもたない知能「AI」(3) AIに意識は生まれるか~脅威論の落とし穴と人間に残されるもの
 脳科学者のなかで、身体の重要性を強調するアントニオ・ダマシオの立場は特筆に値する。というのも、AIと人間の脳の違いを考える場合、この「身体」の存在がカギとなるからである。
地域・文化
身体をもたない知能「AI」(2)コンピューターは脳を超えられるか
身体をもたない知能「AI」(2)コンピューターは脳を超えられるか
 サイバネティックスを考案したウィーナーは、動物と機械のシステム比較を行った最初の人かもしれない。彼が見つけたのは、どちらのシステムも自己制御装置、すなわちフィードバック機能を備えているということだ。機械が故障すればノイズが発生するように、動物のシステム障害は病気となって表れると見てとった。
地域・文化
身体をもたない知能「AI」(1)AI前史~チューリングとウィーナー
身体をもたない知能「AI」(1)AI前史~チューリングとウィーナー
 今の時代、AIを抜きに考えられない。個人にせよ、企業にせよ、AIを使わずに生活することが、ほとんど必須のものとなってきている。そんなとき、多少とも哲学的な志向をもつ人間ならば、AIについてまとまった考えをもちたくなるのは当然であろう。
地域・文化
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(4)日本の戦争との比較
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(4)日本の戦争との比較
 これまで幾度かイスラエルやイランを日本と比較した。今ここで、対アメリカという観点からその比較を深めたいと思う。そのためには、まず日本の戦争について概観しなくてはならない。なぜなら、イランやイスラエルの現在の在り方は、若干、かつての日本と似ているからである。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(3)イランの立場
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(3)イランの立場
 イランが現代史の中で最初に脚光を浴びたのは、79年のイスラム革命の時であろう。それまでのイランは英米の援助を受けた独裁国家で、国王が欧米に倣った表面的な近代化を進めていたのだが、これに反発した伝統主義者たちが革命を起こし、国王はアメリカに逃れた。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(2)イスラエルとアメリカ
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(2)イスラエルとアメリカ
 1948年の建国以来、イスラエルはずっと戦争を続けてきた。それもそのはず、この国はイギリス領だったパレスチナのアラブ人の土地を、国連承認のもとに割譲された結果生まれた国だからである。
国際
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(1)国際政治の現状を理解するには
イスラエルとイラン、そしてアメリカ(1)国際政治の現状を理解するには
 イスラエルとイランの衝突は、中東だけの問題ではない。そこにはアメリカの覇権、イスラエルの安全保障、イランの反米姿勢、ロシア・中国を含む国際秩序の変化が絡み合っている。本連載では、複雑な世界情勢を図式的に整理しながら、日本がこの対立構造をどう受け止めるべきかを、4回にわたって考える。
国際