2024年11月26日( 火 )

動向注目の結婚式場「サクラディア」、取引先に説明も計画性のなさ露呈

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 福岡市中央区桜坂の結婚式場「サクラディア」を運営する「PROinnovations(プロイノベーションズ)(株)」において、複数の取引先への支払い遅延、および家賃滞納による建物賃貸契約の解除が発覚したのは既報の通り

 3月22日、同社経営陣が事情を説明するために、同式場へ取引先を招集していたことが関係者への取材でわかった。当日、式場に集まったのはブライダル関連、食材納入業者など取引先のほか、従業員や建物オーナーなど30名を超えた。

 午後1時ごろより、実質経営者である渡邉洋平前代表の説明が始まった。2月25日以降、2週間にわたり、渡邉氏との連絡が取りづらくなっていたこと。また3月9日に、渡邉前代表の父親が新代表となっている理由について、説明がなされたという。しかし、参加した取引先の多くは「つじつまの合わない説明で、納得できるものではなかった」と答えている。

 事態の深刻さを理解していない経営陣。計画性のなさをもっとも露呈したのは、建物賃貸契約について。「4月以降にも婚礼予約が入っており、支払いできる」と言い切った渡邉氏に対し、建物オーナーは「(3月18日付で)すでに賃貸契約は解除している。(御社と)再契約するつもりはない」と断じたという。

 その後、取引先への支払い計画や今後の事業継続に関して、具体的な方針が出されないまま、時間だけが経過していったことに、取引先から不満の声が挙がった。未払い金額を正確に把握するために、請求書の再提示を求め、後日弁護士を通じて、対応するというだけに留まったという。

 次項より、関係者への取材でわかった、サクラディア経営陣のあり得ない言動を詳報していく。

【東城 洋平】

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