結婚式場サクラディア、サイト上に複数の虚偽表示
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結婚式場サクラディア(福岡市中央区)の実質経営者である渡邉洋平氏の虚言が発覚し、取引先への支払いは履行されないまま。本人とも連絡がつかない状況が続いている。嘘は取引先だけに留まらず、集客ツールであるウェブサイトにおいても明らかになった。
まずは、披露宴でメインとなる料理を提供するオーナーシェフについて。渡邉氏は開業時に地元有名レストランのオーナーシェフと契約を交わし、料理を担当してもらっていた。しかし、契約期間を終えた後も、サクラディアのサイト上では、同シェフが腕を振るうコース料理がある、と告知を続けて集客を行なっている。
同シェフによると「契約が終わったから、サイトからは消えていると思った。まだ掲載されていることから削除を依頼した。しかしまだ掲載されているとは知らなかった」とのこと。
別の誰かが料理を提供しているのに、本人提供だと思われるのは心外なはず。シェフに惹かれて式場を決める新郎新婦もあり、意図的に削除しなかった可能性は高い。この点について、データ・マックスは3月16日の渡邉氏との面会時に指摘。本人へ通告したにもかかわらず、いまだサイト上にはシェフの名前が記載されている。明らかな虚偽表示だ。
また、式場運営スタッフも同様だ。サイト上のスタッフの項目を見ると、プランナーや司会など複数人のスタッフが登場している。しかし現在、PROinnovations(プロイノベーションズ)(株)が抱えるスタッフはプランナーわずか1名のみであり、少なくとも昨年末より今の状態にあったことがわかっている。スタッフが揃っていると訴えたかったのだろうが、これもまた虚偽表示である。
そして、式場についても明らかに誤解を招く。同社は家主から建物の賃貸借契約を解除されており、サクラディアでの結婚式運営は不可能である。サイト上でさまざまなフェアやイベント情報を更新し、洋館サクラディアにお越しくださいと謳っているが、そもそも洋館は施錠されており、訪問客の受け入れさえできないはずだ。それでも平然と営業していると表明している渡邉氏の心中はもはや理解不能。これら事実を知る関係者は、一様に呆れ返っている。
サイト上の嘘に気付かず、心躍らせて相談を申し込む新郎新婦がこの瞬間にもいるかもしれないのである。
【東城 洋平】
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