【名門・筑女の異変】反対派理事が説明会を実施、笠・長谷川派は和解を拒否!?
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13日夕、福岡市中央区の筑紫女学園中学・高等学校で教職員など学校関係者を対象に、理事会の混乱に関する説明会が行われた。会を開いたのは同窓会出身理事2名とその弁護士、代表職員ら数名。教職員約60名が参加した。
参加者によると、同窓会出身理事2名は、「私たちは争うつもりはない。私たちは6月10日の理事会にできなかった『議論を尽くす』ということをもう一度したい」と説明。6月10日の理事会では、学校運営が多くの教職員から問題視された前理事長の笠信曉氏と、それを支持する(株)はせがわ元代表・長谷川裕一氏、九州電力(株)代表取締役会長・貫正義氏ら6名の理事(以下、笠・長谷川派)が、反対派の理事を一掃する新理事選任の決議を強行した(詳細はコチラ)。同窓会出身理事2名は、この決議の無効を訴え、福岡地裁に新理事の職務停止などを求める仮処分を申し立てたのである。
笠・長谷川派について、同窓会出身理事2名は、「一度前の段階に戻って話し合うべきだと考えるのが普通」「教育現場にあるトップとして正しい在り方を考えて欲しい」と語ったという。参加した教職員からは早期解決を求める数々の質問が出された。学校運営のゴタゴタに思い悩むことなく、生徒の教育に専念したいという気持ちの現れに思える。
しかし、そうした現場の声も笠・長谷川派には届かないだろう。教職員からの「どこかの段階で和解案を示したことはあるか」「和解をすることは難しいのか」と質問に、弁護士から「仮処分が終わった後、2週間の期間が空いたので、その間に裁判所から和解に向けての協議をしたらどうかという投げかけがあった。こちらとしても早期解決を望み長谷川氏側の代理人と話し合いを行ったが、和解は断られた」との説明があったという。
同窓会出身理事2名は、今後も教職員に向けた説明会などを開き、全体の理解を深めたうえで署名活動などの対策をとっていく考えを示している。『理事長不在』という異常事態が続いている筑紫女学園。理事会運営の行方どころか、学園の将来も見えてこない。とくに誰よりも教育現場に近い立場にいる教職員は、現在の生徒たちのことを一番に考えており、理事会運営の正常化を誰よりも望んでいるはずだ。今回の説明会を皮切りに今後どのような動きが見られるかが注目される。
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