福岡地所の自己資本、紙与産業グループの約6倍
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※クリックで拡大 福岡の大地主といえば渡辺家・太田家・大神家の三家がその代表だった。大神家の中核企業「祥雲」は平成初頭にバブル崩壊のあおりを受け倒産した。太田家を代表する企業だった東邦生命も同じ道をたどった。
現在、太田家を代表する企業は九州勧業で、ホテル日航福岡などの不動産賃貸事業を営んでいる。一方、渡辺家はほかの2社と比較すると順調な道のりを歩んできており、優秀な企業をたくさん有している。中核企業には紙与産業、紙与不動産がある。ただ渡辺家には福岡の財界活動に携わらないという家訓があり、渡辺家の人の顔を拝んだことがある人は、ほとんどいないという。上記の背景を加味したうえで、官報から得た貸借対照表を基に業績を比較してみる。
九州勧業の総資産は179億円、株主資本=自己資本が80億円になる(2017年9月期)。紙与産業・紙与不動産2社の総資産は216億円、自己資本102億円である(2014年3月期)。
この2社と比較すると新興勢力と言ってよい福岡地所の2018年5月期の貸借対照表を入手した。そこで中身を確認してみると驚くべき事実が判明した。福岡地所の総資産は1,455億円、純資産(自己資本)593億円である。九州勧業との比較では総資産で約8倍、自己資本で約7倍もの開きがあり、紙与産業・紙与不動産2社との比較では総資産約7倍、自己資本約6倍もの開きがあった。福岡地所と両社(九州勧業、紙与産業+紙与不動産)との差は、もはやライバルと呼べるレベルにはない。
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