福島瑞穂・前川喜平氏が萩生田文科相を批判、「表現の自由へのどう喝」「資格に欠く」
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福島瑞穂参議院議員(社会民主党)は11日、東京・平河町のホテルでパーティーを開き、前川喜平・前文部科学事務次官とともに、教育行政をお仲間や民間に売り飛ばす萩生田光一文部科学相を「表現の自由に対するどう喝」「基本的な資格に欠く」などと批判した。
主催者としてあいさつに立った福島氏は、あいちトリエンナーレへの文化庁の補助金不交付やしんゆり映画祭の上映中止問題に触れ、「表現の自由に対する萎縮、検閲、どう喝」と非難。カジノ法や水道法改正、種子法廃止などを挙げ、「外資や大企業に何でも売り飛ばす法律ばかり通している」と安倍政権の姿勢をやり玉に挙げた。
福島氏は9月1日に金沢市を訪れ、喫茶店で茶話会を開いた体験を披歴。「そこのアルバイトの金沢大学の学生が、『福島さん、英語の民間検定試験を中止してください』と言った。私は『わかりました』と国会に戻って大車輪で動き始めた」と述べ、生徒が企業の食い物にされているとの告発が背中を押してくれたことを明かした。
来賓として登壇した前川氏は、福島氏と三浦まり氏との鼎談(ていだん)本『生きづらさに立ち向かう』(岩波書店)を手に「私は文科省で38年間仕事をしてきたが、そのときは生きづらかった」と笑いを取った。
現職時代、自民党議員のパーティーにしばしば参加したことを明かし、「下村(博文・元文科相)さんや萩生田さんが大臣になったら、ひどいことになるだろうと思ってたら、本当にひどいことになった」と述べ、森友・加計の両学園疑惑をほのめかすとともに、予算を通じた「検閲ドミノ」をけん制した。
さらに、「もう1つ聞き捨てならないのは、『身の丈』発言。文部科学大臣の最大の仕事は、教育の機会均等を実現すること。『身の丈に合わせて頑張れ』などと大臣が口にすることは、あってはいけない。基本的な資格に欠けている」とこき下ろした。
そのうえで、「今日は『福島みずほと希望をつなぐパーティー』。教育勅語を事務所に張っている萩生田さんのように後ろ向きでなく、歴史を前に進め、希望につなげましょう」と呼び掛けた。
<プロフィール>
高橋 清隆(たかはし・きよたか)
1964年新潟県生まれ。金沢大学大学院経済学研究科修士課程修了。『週刊金曜日』『ZAITEN』『月刊THEMIS(テーミス)』などに記事を掲載。著書に『偽装報道を見抜け!』(ナビ出版)、『亀井静香が吠える』(K&Kプレス)、『亀井静香—最後の戦いだ。』(同)、『新聞に載らなかったトンデモ投稿』(パブラボ)。ブログ『高橋清隆の文書館』。関連キーワード
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