ランバイク大会と川棚温泉を楽しむ一日
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ランバイクで運動教育
10月2日、秋晴れの青空の下、山口県下関市豊浦町にあるリフレッシュパーク豊浦のイベント広場で「第5回川棚温泉ランバイク大会」(主催:川棚温泉ランバイク実行委員会、共催:下関市)が開催された。大会には未就学児約50名が参加し、2歳から5歳までの年齢別に分かれて予選と決勝が行われ、レース勝ち上がり方式で年齢クラスごとの表彰順位を決定した。
ランバイクは、子ども用の乗り物。ペダルがなく、足で地面を蹴ることで前に進む。別名「キックバイク」や代表的な商品名から「ストライダー」とも呼ばれ、自転車に比べ倒れにくく、三輪車と比べても軽いため、子どもが自由自在に車体を動かすことができるのが特徴。そのため、自転車の練習用として以前は三輪車を使っていた人が多かったが、現在ではランバイクが主流になっているという。2歳くらいから乗ることができるランバイクは、自転車に乗る前の補助的な練習に最適で、足を使って地面を蹴りながら二輪でのバランス感覚が養われる。実際にランバイクで練習した多くの子どもが、短期間のうちに補助輪なしの自転車に乗れるようになり、直ぐにペダル付きの一般的な自転車にスムースに移行することができるそうだ。
川棚温泉を楽しむ1日
「第5回川棚温泉ランバイク大会」は、下関や山口のほか、北九州、福岡など他県ナンバーの車も目についた。大会を主催するのは川棚温泉がある豊浦地区の地元関係者で、下関市の共催と地元事業者からの協賛で運営される。レース参加者には、川棚温泉無料券と名物瓦そばの割引券が配られ、大会終了後には川棚温泉エリアの周遊を促す企画となっている。
「初めてのレースで思うようにいきませんでしたが、この後温泉に入って瓦そばを食べてお土産を買って帰ります」と話すのは福岡県から参加した3歳児の母親。勝ち負けを気にせず大会の雰囲気を楽しみ、大会後は初めて訪れた地を観光するというのもランバイク大会の魅力のようだ。レースに参加すること自体がちょっとした家族旅行にもなる。
川棚温泉は「下関の奥座敷」とも呼ばれる約800年続く温泉地で、昭和の時代には高度経済成長とともに団体型観光の受け皿として賑わいを見せてきた。しかし、1991年をピークに来訪者が減少に転じ、コロナ禍を経て、現在は豊浦地域(川棚温泉エリア)再生ビジョンを掲げた取り組みを進めている。
【児玉 崇】
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