5日、福岡県の調査統計課は5月の県内経済の動向を発表した。これによると、福岡県の景気は緩やかに持ち直していることが明らかになった。
好況感を示しているのは、企業部門では、貿易が輸出額・輸入額ともに前年同月を上回っていること、設備投資が前年度を上回る計画となっていること、企業の業況判断で持ち直しの動きがみられることなど。家計部門でも、消費の持ち直しと雇用情勢の改善がみられ、住宅投資も底堅い動きとなっている。
一方で、懸念される動向としては、企業倒産は増加傾向にあることや【表1】、消費者物価(生鮮食品を除く総合)が上昇していることなどがある。【表2】
先行きについては、雇用・所得環境が改善するなか、各種政策の効果もあり、緩やかな回復が続くことが期待されるとしながらも、世界的な金融引締めなどによる海外景気の下振れが本県の景気を下押しするリスクとなっている。また、物価上昇、金融資本市場の変動等の影響に十分注意する必要があるとしている。
【寺村朋輝】
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