2024年11月21日( 木 )

国交省、物流革新推進へ 「トラックGメン」創設

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 国土交通省は21日に「トラックGメン」を創設し、適正な取引を阻害する疑いのある物流企業・元請事業者への監視を強化する。

 6月2日開催の「我が国の物流の革新に関する関係閣僚会議」で取りまとめられた、「物流革新に向けた政策パッケージ」に基づくもの。Gメンによる調査結果を、貨物自動車運送事業法に基づく荷主企業・元請事業者への働きかけや要請などに活用し、実効性を確保する。

 トラックドライバーは長時間労働・低賃金により、深刻な担い手不足の状態にある。働き方改革で強化された時間外労働規制が、いよいよ来年4月、運送業にも適用されることもあり、労働条件の改善を通じた担い手確保はいまや待ったなしだ。

 国交省は、荷主などに起因する長時間の荷待ちや運賃・料金の不当な据え置きなど、適正な取引を阻害しトラックドライバーの労働環境悪化を引き起こすさまざまな行為を是正するよう、これまでも荷主企業・元請事業者への働きかけや要請を行ってきた。

 今回、発荷主企業、着荷主企業も含め、これを徹底させる目的でGメンを創設。国交省の既定定員82人に、新たに80人を緊急に増員し、合計162人の体制により監視を強めることとした。

【田中 直輝】

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