相談件数が増加に転じる 北九州消費生活センター22年度調べ
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北九州市は24日、2022年度に北九州市立消費生活センターに寄せられた相談状況について発表した。それによると、総相談件数は前年度比6.9%増の9,922件。総相談件数はここ数年間減少傾向にあったが、22年度に増加に転じたかたちだ【表1】。
22年度の状況をみると、「65歳以上」の相談件数が全体の30.5%を占めており、依然として高い水準で推移【表2】。全体で苦情の多かった商品・役務の上位は、「化粧品」「商品一般」(複数の分類項目にまたがっているものなど)「不動産賃借」「健康食品」の順となっていた【表3】。
「化粧品」「健康食品」では意図せず定期購入契約となるトラブルが多く、高い水準で推移。SMS や封書・ハガキによる架空請求が含まれる「商品一般」も、依然として高い水準のままとなっている。
年齢別の商品別苦情件数1位は、20歳未満が「インターネットゲーム」、20代が「エステティックサービス」、30 代が「不動産賃借」、40~60代が「化粧品」、70代以上は「商品一般」となっていた。
特殊詐欺に関する相談件数は同1.3%増の1,000件。このうち件数1位は「架空請求」(815件)で、65歳以上が285件となり最も多かった。次いで、「異性との交際あっせん名目」(118件)が続いていた。この他、多重債務問題に関する相談件数は242件で、前年度の227件に比べて15件(2.4%)増加していた。
【田中 直輝】
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