国交省が23年度マンション管理業者への立入検査で29社に是正指導

　国土交通省は30日、2023年度に行ったマンション管理業者への立ち入り検査の結果について公表した。この検査は、マンション管理業全般の適正化を目的とするもので、それによると全国100社のマンション管理業者へ立ち入り検査を実施し、29社に対して是正指導を行ったとしている。

　是正指導の割合は29.0％で、前年度比では8.8ポイントの増加だが、過去5年間の平均と比較すると3ポイント下回っていた。「年度ごとに変動はあるものの、一部のマンション管理業者において適正化法の各条項に対する理解不足が依然としてみられる結果」となったとしている。

　是正指導事項別の指導件数は、「重要事項説明義務違反」が最も多く、次いで「契約成立時の書面交付義務違反」、「管理事務の報告義務違反」、「財産の分別管理義務違反」、「専任の管理業務主任者の設置義務違反」の順となっていた。

　なお、是正指導を受けた29社については、すべてにおいて是正などがなされたことを確認したという。

【田中直輝】