元弁護士・清田知孝被告裁判、第8回公判、証人尋問も、論告求刑は再々延期
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清田知孝被告は弁護士であった当時、依頼人の預り金等を横領していたとして逮捕・起訴された。現在3つの事件について併合審理が行われている。
証人ならびに被告人尋問が行われたが、論告求刑はまたまた延期となった。21日午後、福岡県弁護士会に所属していた元弁護士・清田知孝被告(以下、清田)の横領事件に関する第8回公判が福岡地裁で行われた。
本公判をもって最終弁論と論告求刑の予定であったが、またまた延期となり、本公判では証人尋問と被告人尋問が行われた。
証人Aの処罰感情
証人Aは、当時弁護を依頼していた被告人から横領の被害を受けたことと、被告人に対する処罰感情について次のように語った。
「法律の知識がない一般人にとって弁護士の存在はとても重要であり、その指示によって生活スタイルも含めて多くの影響を受ける。それは弁護士に対する大きな信頼が前提となっています。そのように信頼していた弁護士の被告人に裏切られたことにより、金銭的被害はもとより精神的にも大きい被害を受けました。
また、ここまで裁判が長引いていることや、到底被害金の全額に満たない金額を弁済金として勝手に振り込んできたことなど、被告人に対する不信は強まる一方です。よって、被告人に対する処罰感情に変わりはなく、非道な弁護活動を行っていた被告人に対して厳しい判決が下されることを望んでいます」
証人Bの処罰感情
証人Bは拘置所にいた当時、弁護を依頼していた被告人に保釈保証金を横領されたことによって保釈手続きが取られないまま、約3カ月にわたって不当勾留をうけた。処罰感情を次のように語った。
「拘置所から被告人に対して、10通以上の手紙や電報を送り、預けた私の預金がどうなっているのか、保釈手続きや、身内との連絡について問い合わせましたが、一度として返信はありませんでした。
私は弁護士が一般人よりも高い倫理観をもっているのは当然のものと考えて被告人を信じ込んでいました。まさか被告人が保釈保証金を横領しているとは思いも知らない私は、返信をもらえないのは自分に落ち度があるのではないかと自分をひどく責めさえして、精神的にとても追い詰められました。
私にとって法廷に立って不当に勾留を受けた当時を振り返って語るのはとてもつらいことです。なぜこんなに裁判が長引き、なぜこうまでしないと分かってもらえないのかという思いでいっぱいです。
弁護士というのは法律の知識がない一般人にとっては無条件に頼らざるを得ない存在です。そのような人に騙された衝撃はとても大きい。被告人には執行猶予なしの実刑を望みます」
被告人尋問(証人尋問を聞いた被告人の感想)
被害者の証言を聞いて自分がいかに倫理観のない弁護士だったかを改めて痛感した。将来的に弁護士に戻るつもりはない。また、裁判が長引いているが、この期間に自身の現在の職業などを通じて弁済金の準備ができているのも事実。起訴された事件以外でも自分は多くの人に迷惑をかけており、これから先も自分がやったことと向き合いながら罪を償っていきたい。
次回公判予定
第9回公判は、3月27日(木)午前10時20分から、912号法廷で開かれる。
現時点では、これをもって結審の予定である。
【寺村朋輝】
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