大丸下関店、27年8月末で営業終了 今後はエリア再開発も

2027年8月末で営業終了する大丸下関店
2027年8月末で営業終了する大丸下関店

 J.フロント リテイリング(株)は6月30日、子会社の(株)大丸松坂屋百貨店が運営する大丸下関店を2027年8月末で営業終了すると発表した。同店は1950年11月に開業、77年に下関駅東口の再開発で誕生した複合商業施設「シーモール下関」の核テナントとして現在地に移転した。2001年に大丸の完全子会社となり、20年に大丸松坂屋百貨店が吸収合併している。売場面積は約2万3,912m2

 同店はピーク時には約323億円の売上を計上していたが、26年2月期の総額売上高は68億6,300万円と、ピーク時の2割強に落ち込んだ。地方百貨店を取り巻く環境は厳しい。人口減による商圏縮小に加え、同市内ではイズミ「ゆめシティ」、北九州側の大型商業施設や、山陽小野田市の「おのだサンパーク」などとの競争も激化していた。同店の営業終了により、山口県内の百貨店は山口市の山口井筒屋のみとなる。

 J.フロント リテイリングは閉店について、営業力の強化、品ぞろえの刷新、運営効率化に取り組んできたものの、近年は減収傾向が続き、環境変化を慎重に検討した結果という。店舗閉鎖にともなう費用は発生する見込みだが、27年2月期連結業績への影響は精査中としている。

 同店跡地の利用については現時点では決まっていない。なお下関市では、今年度から下関駅前のリニューアルの検討を開始している。まだ方向性や整備スケジュールは定まっていないものの、老朽化が進んで更新時期を迎えた建築物の再開発などを促していくことで、官民連携による都市機能の強化を図っていきたい考えだ。同店が入るシーモール下関はまもなく築50年を迎えようとしており、今回の営業終了をきっかけとして、今後、同施設も再開発されていく可能性は十分考えられるだろう。

大丸下関店を核店舗とするシーモール下関
大丸下関店を核店舗とするシーモール下関

【茅野雅弘】

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