2024年12月22日( 日 )

リバレインモールの呪い(3)~関係者の話

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 実際に現地に訪れてみると、平日の昼間とはいえ、人はまばらだった。中洲川端のすぐそばながら、複雑な構造で好立地を活かしきれていないようだ。

 モール1階にある、那珂川に面した店に入る。テラス席もありとても雰囲気の良さそうな店に見えたが、正午前だったこともあり店内はほぼ空席だった。店員いわく「一番客の多い時間帯は12時30分~14時頃」とのこと。席に座り、店員にリバレインモールの飲食店の実態について聞いた。

 飲食店店員「うちの店の場合だと、平日はOLやランチに訪れる奥様方が多く、休日になると親子連れも増える。2階の飲食テナントが撤退したことは知っているが、別の階のことなのであまり詳しくはしらない。ただ、アンパンマンミュージアムへは外のエレベーターでしかいけないので、モール内の飲食店にはあまりミュージアムの恩恵はないのかもしれない」

 休日になるとよくアンパンマンミュージアムに子供を連れてくるという一般客は「ミュージアムは1歳以上だと1,500円掛かる。子ども2人、親2人と考えても6,000円が最低料金。当然、中に入れば子どもがおもちゃや風船などを欲しがり、もっとお金が掛かる。ミュージアム内にはアンパンマンの世界観に沿ったカフェやパン屋があり、そちらで食べるため、わざわざモール内の飲食店は利用しない」とのことだった。

 アンパンマンミュージアムはリバレインモールの集客に大きく寄与したことは間違いないが、どうやら飲食店にその恩恵はなかったようだ。
 
 店を出る頃には13時半を回っていた。テラスには心地よい日差しが差し込むが、依然として空席は目立っていた。

 
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