駅での忘れ物をずさんな管理~JR九州
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JR九州は15日、駅に届けられた「忘れ物」について、正しい手続きをしていなかった駅があったと発表した。該当するのは5駅、179点にのぼる。ほかに、忘れ物の取り扱いについて規定が不十分な駅が18駅あり、580点の忘れ物が保管されたままになっていた。
3月8日にJR二日市駅の職員が、天拝山駅で長期間保管されている忘れ物があることに気づいて発覚した。日付が確認できるもので一番古いものは2016年9月のもので、日付が確認できないものも見つかっている。
天拝山駅では、忘れ物情報をJR九州の遺失物管理システムに登録し、定期的に拠点駅で集約して所管の警察署に届けることになっていたが、一部が保管されたままになっていたという。管理システムへの登録し忘れが原因とみられ、佐賀県内(9点)と大分県内(2点)の計11駅についても、同じく管理システムへの登録ミスがわかっている。忘れ物についての規定が不十分だった18駅は、取扱方法を定めないまま、運営を別法人などに委託していたため、一部の忘れ物が駅に保管されたままになっていた。委託駅ではJR職員が駅に常駐せず、観光協会などに運営を委託していた。
委託駅では主に、最寄り駅までの切符の販売や簡単な掃除などを委託しており、複雑な切符などの販売は行っていない。これらの駅には遺失物管理システムが備えられていないため、忘れ物があった場合は拠点駅に送るようになっていた。JR九州では今回見つかった忘れ物について、所管の警察署に届ける手続きを進めており、「各駅に対し、適切な手続きについての指導、周知を徹底して再発防止に努める」としている。
【内山 義之】
▼忘れ物について、本来の取り扱いがされていなかった駅
▼忘れ物の取り扱いについて、規定が不十分だった駅
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