12月6日に発生したソフトバンクの通信障害で、同社は12日までに、通信障害の影響が3,060万件にのぼったことを総務省に報告した。
ソフトバンク広報担当者によると、全国のソフトバンクや同じグループのワイモバイル、ソフトバンクの回線を使っている格安スマホ(LINEモバイル、mineoなど)の利用者約4,000万件のうちの約3,060万件が、通信障害の影響を直接的に受けたとされる。障害の影響を受けなかった回線については、通信障害の間、電源をオフにしていたり、何らかの理由で端末が使えない状態であったことが考えられるが、詳細な件数や原因は現在調査中としている。通信障害の原因は、エリクソン社製の交換機の不具合(ソフトウェアのバージョンの齟齬)によるものとされ、根本的な原因については現在調査中となっている。
石田真敏総務大臣は12月7日の閣議後の記者会見で、「本件は電気通信事業法上の重大な事故と考えられる」との見解を述べているが、総務省職員によると、「(重大な事故に該当するかどうかの)正式な判断は、事故発生後30日以内にソフトバンクから提出される報告書の内容を見てからになる」と話している。また、ソフトバンクから提出される報告書のほか、外部の有識者を集め、「電気通信事故検証会議」を開き、今回の事故を検証するとのこと。今回の通信障害を受けて、通信事業者全体が同様の事故を起こさぬよう、今後の再発防止策を講じるとしている。
【長谷川 大輔】
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