2024年12月23日( 月 )

西部ガス、吉川工務店を買収~不動産事業を拡大

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 西部ガス(本社:福岡市博多区、酒見俊夫社長)は22日までに、吉川工務店(本社:福岡市中央区、吉川啓二社長)とその関連会社の吉祥開発(本社:福岡市中央区、吉川和徳社長)のすべての株式を取得した。

 同社は、2026年までにガス関連事業以外の売上高比を現状の約3割から約5割にすることを目標とし、これまでエストラスト(分譲マンション事業)、福岡中央魚市場(卸売業)、八仙閣(飲食業)などを買収し、多角化を進めてきた。同社は今回の買収により、「総合建設業が加わることで、グループの不動産関連事業の業容拡大が期待できる」とコメントしている。

 吉川工務店は1950年に創業、58年12月に設立した福岡県を中心に分譲マンション建設を主力とするゼネコン会社。同社の18年6月期の売上高は27億9,100万円。吉川啓二氏は今回のM&Aについては「コメントを差し控えさせていただきます」としている。西部ガスによると、今回の買収は18年8月頃に吉川工務店から提案があったとのこと。

 西部ガスグループは4日、初めての海外現地法人設立としてタイに不動産事業の法人を設立したことを発表している。今後、同グループの事業拡大策が急速に進められる可能性があり、注目される。

【麓 由哉】

関連キーワード

関連記事