筑紫野の産廃業者 火災により本社機能停止
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福岡県筑紫野市に本社および産業廃棄物の中間処理施設を構えていた(株)Green prop(旧・(株)筑紫環境保全センター)で3月4日夜に火災事故が発生。建屋および設備が全焼し、復旧・再開のメドが立っていない。2016年にも同所で火災が起きており、防火安全対策は十分だったのか。事業再開とともに、原因の究明が急がれる。
3月4日午後7時、筑紫野市の本社および中間処理施設で火災が発生。営業時間外だったため、けが人はなかったものの、建屋と設備は全焼した。本社機能を失い、現在、福岡支店が対応に追われている。9日、関係者が鎮火後の片付けを行う姿が確認された。
堆積していた廃プラから出火したとみられているが、出火までの経緯はまだわかっていない模様。火災保険で施設の再建は可能だが、この間産廃処理は不可能で取引に支障が出るのは間違いない。同社では16年7月に同じ中間処理施設で火災事故(原因は不明)が発生していたことがわかっており、「再発防止にむけた対策が不十分だったのではないか」と業界関係者は話す。同社は中間処理施設の復旧・再開のめどは立っていないと発表しているが、まずは原因究明が急がれる。
(株)Green propは廃棄物の収集、運搬を目的として1985年7月に(株)筑紫環境保全センターとして設立されたのが始まり。周辺自治体から不燃粒の処理を受託、事業所の廃棄物処理を行うなどして事業を拡大。福岡だけにとどまらず、他県における産廃収集運搬許可を取得しながら営業展開。2013年7月に現商号に変更して以降、東京営業所や中国支店を開設して営業力を強化していた。
現在は、産廃の収集運搬のほか、中間処理施設で処分業を行うほか、環境コンサルタント部門も活発化しており、5期連続売上高10億円台を維持。通常の許可基準よりも厳しい基準に適合した優良産廃処理業者にも認定されている。
【東城 洋平】
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