【パチンカー代の『釘読み』】パチンコホール、大手も店舗再編
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パチンコホールの減少が止まらない。警察庁が公表している「平成30年における風俗営業等の現状と風俗関係事犯の取締り状況等について」によれば、2014~18年にかけて、毎年約390店舗ペースでパチンコホールは減少を続けている(下図参照)。
18年には、店舗数は1万60店舗となり、1万店舗割れが目前に迫る。いまだ約19兆円にのぼる市場規模を誇るパチンコ業界だが、着実に斜陽の道をたどっているといえる。
絶対王者マルハンでさえ、19年3月10日に「マルハン大蔵谷店」「マルハン伊川谷店」の2店舗を閉店した。一部遊技ファンは「あのマルハンでさえ閉店ラッシュ」と悲壮感を滲ませたが、これは店舗再編の一環で、今後同2店舗を統合するかたちで「マルハン新大蔵谷店」を新規出店予定となっている(マルハン担当者)。
このように、体力(資本力)のある大手は既存店舗の強化に努めている。店舗数は減っているものの、1店舗あたりの遊技機設置台数が増加傾向にあるのはこのためだ(下図参照)。
遊技機の総設置台数1,000台超の大型店を展開可能な大手による市場の寡占化は、今後さらに加速していくだろう。大手にとっては、店舗数の減少(ライバルの撤退)は、むしろ顧客囲い込みのチャンスといえるのかもしれない。
【代 源太朗】
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