2024年12月22日( 日 )

破綻した産廃業者の残置物 福岡県の業界団体が撤去へ

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 事業を停止した福岡県内の産業廃棄物処理業者が残した大量の産業廃棄物を県の業界団体「(公社)福岡県産業資源循環協会」が撤去することが関係者への取材でわかった。

 大量の産業廃棄物が残されているのは、同県糟屋郡久山町にある「(株)地球」の中間処理場内。県によると、その量は約7,300m3に上るという。

 対応するのは、同協会の福岡支部で、早ければ今月下旬から作業に入る。残置された産業廃棄物の一部を選別し、安定型産業廃棄物を(株)エコジャパン(同県嘉麻市)の最終処分場へ搬入する。エコジャパンは無償で引き取る。

 長期にわたり、産業廃棄物が放置されていたことに対し、近隣住民が県に相談。久山町長からも県に対し改善要望書が出されていた。県は「(株)地球」に働きかけたものの、撤去が進まなかったため、同協会に協力を要請した。

 「(株)地球」による産業廃棄物の過剰保管を確認した県は2009年10月に基準以下にするように改善を促すなどしたが、進まず。その後、同社は11年3月に産業廃棄物処理の許可を失効していた。

【東城 洋平】

▼関連リンク
業界の存在価値を上げ、選ばれる仕事を目指す/(公社)福岡県産業資源循環協会

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