ライオンズクラブを本来の姿に─337-A地区の今とこれから─(3)
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独善・独断的な決定プロセス
前回、2017-2018年度のガバナー選出をめぐる騒動について記したが、以下に顛末を記す。
2014-2015年度期の15年1月、「第二副地区ガバナー」というポジションの候補者が2名選出された。同地区の2リジョン(R)から2名である。
1人は、前回で書いたガバナーとなった人物である。繰り返しになるが、金品の贈呈はライオンズクラブの規約上、違反ではない。
その「ばらまいた」方の候補者が、代議員に配った金品は、「最大で500万円、代議員1人平均5万から10万円“ばらまいた”と言われております」(337-A地区に属するクラブ幹部)。どれだけの金品を「ばらまいた」のかは定かではないが、1,000万円単位だと思われる。
ちなみに、当該候補者は過去にもう1人の候補者と同じクラブで活動していた。当時はクラブ会長と幹事という立場で、クラブ運営を支え、その翌年度にゾーンチェアパーソン(ZC)に就任している。
しかしながら、その翌年度には在籍したクラブを離れ、新たなクラブを設立。その後も当該クラブから出ていくかたちで、現在所属するクラブを設立した。
その後、新クラブは地区のマネジメントを行うキャビネットを通じ、ゾーンを移動したが、一部問題視する声もあったと聞かれる。
金品の力なのか、自身の努力なのかはさておき、最終的に地区のガバナーに就任することとなった。そのあかつきとして地区の運営を補佐する「キャビネット幹事」に件の“側近”を指名している。
問題は当該候補者がガバナーとして活動した2017-2018年度以降に顕著となった。「地区の改革」をうたい、自身が所属するリジョン(R)内のゾーン(Z)編成を行おうとしたのだが、そのやり方について批判が集まった。リジョン内のクラブから十分な意見聴取をすることなく、数度の会議、説明のみでゾーン編成を行おうとしたのだ。その実務を担っていたのが“側近”である当時のキャビネット幹事であった。
ライオンズクラブでは、組織のルールとして正式な会議の規則に則り、公平に意見を聴取し、議案を決議することになっている。しかし、その“側近”は自身の計画を実現させるために、個別の意見聴取をすることなく、すでに決定事項であるかのように説明をし、拍手多数という不透明なやり方で本議案を可決させようとしたのである。
ゾーンの編成自体は間違っているとは言わない。問題は、その独善的・独断的な決定プロセスにある。
(つづく)
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