【『I・B TOKYO』発刊にあたって】
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激変・「定説・定理」消滅時代~我々は消滅するわけにはいかない
イスラエルの歴史学者であるユヴァル・ノア・ハラリ氏の著書『サピエンス全史』や『ホモ・デウス』が世界的ベストセラーとなっており、全世界で1,800万部を突破、日本国内でも累計100万部を突破したという。
このユヴァル氏の主張の論点は
(1)ホモ・サピエンスは幸運に恵まれて世界で万能の存在となった
(2)旧人類であるホモ・サピエンスはネアンデルタール人などを淘汰させ、かつ地球上の数多くの生物を消滅させた
(3)ホモ・サピエンスの繁栄を謳歌させてくれた科学の発展が破局を招くかもしれないという警告
(4)極限の科学発展の賜物によるホモ・サピエンスを超えた存在から駆逐されるかもしれない、という予言である。パラダイムシフトを超える大転換が迫る
パラダイムシフトという言葉がしばしば使われる。通俗的には『価値観の転換・変革』という意味である。ところが現在の局面においては通俗的な価値観の転換ではなく、過去をすべて払拭させてしまうような「根源的な転換」がドラスティックに進行している。
(1)まず日本人が「種の保存」という生物としての本能を放棄したという事実。日本の人口が減り、最終的には日本人が地球上から消えてしまうという予測が成立する時代に直面している。
ある一部の学者は「日本人の一部には『近々、地球が滅亡する』という直感が働いている。だから種の進化という意味合いから先手を取って子孫を残さない」という説を唱える者もいる。
(2)資本主義の原点にあるのは市民の『貪欲な消費志向』である。生活が豊かになれば消費者は消費に貪欲になり、消費市場は無限に拡大していくという信仰のようなものがあった。ところが、それが揺らぎはじめている。
企業そのものが巨額の収益を得ても投資せず、貯め込むことに終始している。企業自身が『消費市場の無限の可能性』を疑っているのである。
(3)資本主義社会において『預金金利、貸出金利がゼロ』という異常事態が発生しており、金利ゼロラインを突破してマイナス金利の時代が到来している。わかりやすくいえば「銀行にお金を預ければ手数料を取られる」ということである。
この異常事態が後数年、続けば従来の銀行業務は瓦解していくであろう。現在は「資本主義社会から脱資本主義」への移行期間中なのだという冷静な認識が必要だ。
今回「I・B TOKYO」発刊に漕ぎつけたのは、この激変時代に対応するにあたって企業の皆様方や自立・自覚を求める個人の方々に核心となる情報を提供するという使命感からである。
『I・B TOKYO』に期待されたし!
(株) データ・マックス 代表取締役社長 児玉 直
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