2024年12月23日( 月 )

ファーウェイが九大にマスクなど支援物資を寄贈

記事を保存する

保存した記事はマイページからいつでも閲覧いただけます。

印刷
お問い合わせ

 ファーウェイ・ジャパン(華為技術日本(株))が九州大学(福岡市西区)にマスク2万3,000枚などを寄贈した。3月31日、九大において支援物資の引き渡し式典が行われ、ファーウェイ、九大、中国駐福岡総領事館、九州経済連合会の関係者が出席した。

 ファーウェイは日本での新型コロナウイルスによる新型肺炎の感染が拡大するのを受け、中国で50万枚のマスクを調達し、日本で必要としている地域に寄贈している。今般、中国総領事館、九経連から九大を紹介され、九大への寄贈を決めた。

 ファーウェイ・ジャパン渉外・広報本部長の林嘯氏は、「日本の支援に非常に感謝している。マスクなどの寄贈により医療現場での感染の拡大防止に役立てればと願っている。企業市民としての責任をはたしたい」と述べた。

ファーウェイ・ジャパン 渉外・広報本部・林嘯本部長

 ファーウェイはすでに愛知県など3つの病院に寄贈しているほか、今後、北海道、和歌山の老人ホームへの寄贈も予定しているという。また中国国内では武漢市で急遽建設された火神山医院などにおいて遠隔診療システムを構築している。

 九大が受領する支援物資は留学生向けサージカルマスク6,000枚、病院・福岡県医師会向けサージカルマスク9,000枚、N95マスク6,000枚、ほか防護服1,000着となっている。九大理事で副学長の安浦寛人氏は、「九大には約2,400人の留学生がおり、今回の寄贈は留学生にとって安心につながり、また日中の友好と協力の1つの典型例である」と述べた。

 中国駐福岡総領事館経商科技部長・張小平氏は「日本の支援のおかげで中国国内の感染を速く抑え込むことができ、非常に感謝している。中国としても、物資を必要としている諸国に支援して安定化してもらいたいと思っている」と述べた。

九州大学
安浦寛人理事・副学長
中国駐福岡総領事館 経商科技部
張小平部長

【茅野 雅弘】

関連キーワード

関連記事