【福岡市立学校】始業延期で揺れる保護者 安堵、不安、受験生は?……さまざまな声
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福岡市が市立学校の始業延期を決めた。市立学校では政府の要請を受けて3月2日から春休みまで一斉休校措置をとっており、春休みと今回の臨時休校を加えると約50日間にわたって学校に行けない状態が続くことになる。
小中学校に子どもを通わせる保護者からは、さまざまな声が聞かれる。
「県内の感染者が急に増えてもうすぐ100人に達しそうなので、学校に行かせることは不安でした。マスクさせても汚したりすぐにはずしたりするので心配。もっと早く休校を決めてもよかった」(小学4年生の保護者)
「通勤に地下鉄を使っているのですが、一斉休校中は高校生がいなかったので混雑が緩和されていました。これで学校が始まれば政府が言う〈3密〉をあえてつくることになりかねないので、休校延長には賛成です。子どもたちが感染を媒介する可能性もある」(市立高校男子の保護者)
「子どもには電話で伝えましたが、早く部活動に戻りたくて残念がっています。練習試合や大会も中止されているので、ずっと目指してきた県大会自体がなくなってしまう可能性もあります。最終学年なのでちょっとかわいそうな気もします」(中学3年生女子の保護者)
複雑な思いなのは、4月から中学3年生になった子どもを持つ家庭だ。
「感染する危険性を考えれば休校措置はいいと思うのですが、受験生としては授業の遅れが心配。短い授業時間で所定の授業をやろうとすれば中身が不十分になってしまうのでは。課題を出されていますが、ひとりでやるのは限界があります。いつまで休校が続くかもわからないし、受験までにすべての授業を終えられるのかも心配です」
福岡市教育委員会の担当者は、予定されていた授業時間が減った分のカリキュラム調整について「早急に検討しなければならない」と話す。夏休みなど長期休業を短縮する可能性については、「その時の状況をみなければ、現状ではなんともいえない」とした。
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