【再掲】2050年代を見据えた福岡のグランドデザイン構想(9)~九州北部3空港の連携・利活用
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C&C21研究会 理事 下川 弘 氏
「北九州空港と佐賀空港とを活用して連携すればよいのではないか?」――という意見もよく耳にする。
たしかに、2009年に福岡空港の滑走路増設が決定し、しばらくは北九州空港や佐賀空港の利活用を考えなければいけないことは事実である。
しかし、福岡空港、北九州空港、そして佐賀空港の3つの空港の違いをきちんと整理・把握したうえで、どのように活用するかを考えなければ、判断を間違うように思う。その違いとは、設置管理者の違いや、滑走路の長さや利用時間、それぞれの距離や経済圏などである。
なお、福岡空港の総合的調査(PI)では、北九州空港および佐賀空港と、下記の2パターンでの連携についての検討を実施。その結果、「連携は難しい」と判断された。
<利用制限型による連携>
たとえば、「国内線・国際線の分離をする」など<需要誘発型による連携>
たとえば、「新幹線をつなぐ」「着陸料の軽減をする」など次回より数回にわたって、九州北部の3空港の連携の可否について論じてみたい。
(つづく)
<プロフィール>
下川 弘(しもかわ・ひろし)
1961年生まれ、福岡県出身。熊本大学大学院工学研究科建築学専攻修士課程を修了後、87年4月に(株)間組(現・(株)安藤・間)に入社。建築設計第一部や技術本部、総合企画本部企画部などを経て、99年1月には九州支店営業部に配属。その後、建築営業本部やベトナム現地法人、本社土木事業本部営業部長などを経て、2020年9月から九州支店建築営業部営業部長を務める。社外では99年9月からC&C21研究会事務局長(21年8月から理事)を務めるほか、体験活動協会FEA理事、(一社)日本プロジェクト産業協議会の国土・未来プロジェクト研究会幹事、(一社)防災教育指導協会顧問など数々の要職に就いている。関連キーワード
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