九州地銀(17行)の2021年9月期(中間)決算を検証する (6)
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【表1】は全国の地方銀行の地方分布表である。
◆地銀の数は99行(2021年11月30日現在)。内訳は第一地銀62行と第二地銀37行。
・北海道・東北地方は17行。第一地銀11行。第二地銀6行。
・関東地方15行。第一地銀9行。第二地銀6行。
・甲信越地方5行。第一地銀3行。第二地銀2行。
・北陸地方6行。第一地銀4行。第二地銀2行。
・東海地方11行。第一地銀7行。第二地銀4行。
・近畿地方8行。第一地銀7行。第二地銀1行(みなと銀行/兵庫県)。
・中国地方9行。第一地銀5行。第二地銀4行。
・四国地方8行。第一地銀4行。第二地銀4行。
・九州地方17行。第一地銀10行。第二地銀7行。
・沖縄地方3行。第一地銀2行。第二地銀1行。
◆地方銀行の数が一番多いのは九州地方で17行。北海道・東北地方も17行であるが、東北地方だけで見ると14行となっている。
◆地銀が1行だけは8府県。内訳は埼玉県(武蔵野銀行)。山梨県(山梨中央銀行)。石川県(北國銀行)。滋賀県(滋賀銀行)。京都府(京都銀行)。奈良県(南都銀行)。和歌山県(紀陽銀行)。鳥取県(鳥取銀行)。鳥取銀行は戦後の銀行であり、他行は都銀と競争して生き抜いているのが現状。【表2】は地銀の金融グループ(FG)の表である。
◆地銀のFGは16社(11月30日現在)。傘下行は30行。内訳は第一地銀19行と第二地銀11行となっている。
◆SBI(金融持株会社)と資本業務提携している銀行は7行。内訳は第一地銀2行と第二地銀5行。現在都銀の新生銀行にTOB をかけており、交渉の成り行きが注目される。
◆地銀のFG傘下行30行とSBIとの資本業務提携している7行を合計すると37行となるが、じもとホールディングスの仙台銀行・きらやか銀行の2行は地銀のFGグループに入っており、実質は35行(第一地銀21行・第二地銀14行)となっている。<まとめ>
地方銀行は99行(第一地銀62行・第二地銀37行)。5年前の2016年11月30日には地銀は105行(第一地銀64行・第二地銀41行)あったが6行減少している。日銀のマイナス金利政策の継続や新型コロナの影響を受けて地銀の経営は厳しい状況にある。今後、地銀の経営統合、とくに九州地銀の経営統合は、生き残りをかけて加速することになりそうだ。(了)
【(株)データ・マックス顧問 浜崎裕治】
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