企業DXの実現に必要なことは社内人材の育成とITパートナー
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(株)アウトワード 代表取締役
伊藤 邦行 氏社内IT人材不在の現実
2020年初頭に始まったコロナ禍は、企業運営におけるデジタルトランスフォーメーション(DX)の重要性を多くの経営者たちに痛感せしめた。しかし、ビジネス環境の激しい変化に対応するためとはいえ、日々の業務に追われる事業会社にとって、データとデジタル技術を活用したビジネスモデルを再構築し競争上の優位性を確立することは容易ではない。
なぜなら、多くの企業では企業DXを担える人材が社内にいないからだ。その背景について経済産業省は、企業がシステムの開発や運用を外部ベンダーに委託するという構造があると指摘している。すなわち、システム業務の外部依存が社内IT人材の育成を阻害し、社内に既存システムの技術的ノウハウが蓄積されていないことが、企業DXの実現を困難にしているというのである。
このような状況において、ウェブシステムの開発受託を手がける(株)アウトワードの伊藤邦行氏は、「企業DXの本質はIT活用による経営改革である」という観点から事業を手がけている。社内にIT人材が不足する以上、システム技術に関してはそのノウハウを有する外部へ協力を要請するほかない。だが、企業DXは単なる設備導入ではなくデジタル活用による経営資源全体の最適化が目的であるため、その実現にはIT視点からの経営判断が逐次必要となるという考え方だ。
企業DX実現のパートナー
アウトワードは福岡市を拠点に、ウェブシステムの開発から運用までの一括ソリューションを提供している。なかでも独自開発によるCMS(Contents Management System:コンテンツ・マネジメント・システム)は、既存システムとのシームレスな連携を可能とし、膨大な量のコンテンツ管理を安定化させる優れもの。そのパフォーマンス実績から、多くの新聞社がニュースサイトエンジンとして採用している。このほかにも、企業のホームページから大規模ショッピングサイトまで、大小多数のウェブシステム構築を任されてきた。
同社は、顧客が求めるのはシステムそのものではなく、その先にあるビジネスの成果であると認識している。たとえば、システム開発にあたっては顧客の要望に応えるものになるよう工数と費用が見積もられるが、費用対効果に乏しい要望に対しては率直な助言を通じて見直しを促すのがアウトワードの方針だ。
システム投資の成果は納品後、日々の運用の積み上げから導かれる。どれだけ優秀な技術者が多大な予算でシステム開発を行っても、現場の運用次第では問題が生じることもある。つまり、システム会社は技術的な不具合は解消できるが、経営資源全体の最適化にまではおよばないのである。こうした現状においては、社内のIT人材を軸にした、しかるべきシステム会社とのパートナー関係を結ぶことが肝要であり、まさにそれがデジタル活用のスタートにほかならない。企業DXの実現にはこれまでにない新たな体制構築が求められることを、事業を通して世に示すアウトワードなのである。
<COMPANY INFORMATION>
代 表:伊藤 邦行
所在地:福岡市西区福重3-36-6
設 立:2001年10月
資本金:1,200万円
TEL:092-885-1364
URL:https://www.outward.jp/
<プロフィール>
伊藤 邦行(いとう くにゆき)
1974年北海道釧路市生まれ。福大大濠高校卒業。九州産業大学在学中より、各種企業の創業支援などを行う。同大中退後、2001年(株)アウトワード創業。ウェブシステム開発を主業に、デジタルコンテンツ、SEO対策などインターネットに関連する各種サービスを研究、開発。法人名
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