筑後で広がるアビスパの未来~アビスパ福岡アカデミー蜂祭りU-11大会
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アビスパ福岡は8月20~21日の2日間、八女東部スポーツ公園で「2022第2回アビスパ福岡アカデミー蜂祭りU-11大会」を開催した。
本大会は、ジュニア世代の選手たちに真剣勝負の機会を提供するとともに、福岡および筑後地区での少年サッカーの普及と発展を目的としている。参加したのは、福岡県内をはじめ佐賀、大分、長崎、熊本、宮崎、鹿児島の各県から全16チーム。初日は一次リーグを行い、その結果を踏まえて2日目にトーナメント戦を行って順位を決定した。
「この筑後地区の子どもたちに、サッカーを通じてもっと幅広く色んな選手と出逢い、学び、真剣にサッカーをする場を準備したい。そういう思いで開催にかかわりました」と話してくれたのは、今回協賛として大会を支えた(株)牛島製茶の牛島啓太代表取締役社長。
「筑後地区は、プロサッカー選手を何人も輩出するほど、サッカーが盛んな地区でした。しかし年々少子高齢化の影響もあり学年で人数が揃わないという問題も抱えながら、少しずつ福岡県の他地区とのサッカーへの意識の差を感じるようになりました。やっぱり競争がないとレベルの向上も見込めませんしね。子どもたちにとっては、勉強でもスポーツでも、学生時代に真剣に向き合った時間の長さは、社会人になったときに絶対大きな差になると思っています」(牛島社長)そんな思いから、今大会には地域普及枠として「八女選抜」の八女 All Star SC・八女 G iocatoriの2チームが参加。アビスパ福岡アカデミーをはじめとした、九州トップクラスのチームとの試合に臨んだ。
「選手としての力の差があるのは当然。でも、これを契機にもっと上を目指す子どもにも出てきてほしいですね。実際、一日目のリーグ戦で10点差以上つけられて負けた子が、帰宅してから『くやしいからもっと練習したい』とその日の夕方に小学校で練習していた、と一緒に練習に付き合ったお父さんからお聞きしました。実は私も偶然ですが、その練習風景を見たんですよ。本当に嬉しかったです。やはり開催に尽力してよかったと思いますね。子どものスイッチはどこで入るかわかりませんから、その機会はなるべく多くつくりたい」(牛島社長)
決勝戦は、アビスパ福岡アカデミーが2-1でソレッソ鹿児島を破り、みごと優勝を遂げた。
アビスパ福岡の壱岐友輔・アカデミーヘッドオブコーチングは、全日程終了にあたって「参加した各チーム、そして筑後地域のジュニアサッカー強化に貢献できたのは非常によかったと思います。開催にご尽力いただいた皆さまに、心から感謝いたします」とコメント。また、総天然芝のグリーンフィールド八女については、「この年代の子たちは土のグラウンドや人工芝グラウンドでプレーすることが多い。でも海外では天然芝が当たり前です。本当に基本的な、止める・蹴る・運ぶというプレーの基本を天然芝のグラウンドで体感できたのは、意義のあることだと思います」と語ってくれた。
8月30日には、久留米市とフレンドリータウン協定締結を発表したアビスパ。従来やや手薄だった筑後地区においても、アビスパの地域貢献とジュニア選手育成の動きが広がっていくのは間違いない。
【深水 央】
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