久原本家グループ社主・河邉哲司氏が「第55回 食品産業功労賞」受賞
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食品産業界の発展と隆盛に貢献
日本食糧新聞社制定、農林水産省後援の第55回(令和4年度)食品産業功労賞の贈呈式が11月1日に東京・紀尾井町のホテルニューオータニ東京で開催された。
同賞は国内食品産業界の発展と隆盛に大きく貢献し、偉大な功績を残してきた功労者の顕彰を目的に、1967(昭和42)年、日本食糧新聞の創刊25周年を記念して制定された。55回目となる今回は、生産部門で8名、技術部門で1名、流通部門で6名、外食部門で2名の計17名が受賞した。
生産部門においては、福岡屈指の総合食品メーカー・(株)久原本家グループの社主・河邉哲司氏も受賞。調味だし文化の先駆的普及と拡大、国内外への多彩な販路開拓への貢献、そして九州や北海道などでの地域振興・活性化の推進が高く評価された。
河邉氏は福岡県久山町出身。1955年4月生まれ。4代目を継いだ後、「椒房庵(しょぼうあん)」「茅乃舎(かやのや)」などのブランドを本格展開。とくに茅乃舎は、東京・六本木のミッドタウンや二子玉川の玉川高島屋S・C店、高島屋大阪店など、高所得層が集まるエリアに展開することで、アゴ(トビウオ)に代表される九州の食文化の普及に貢献。九州にとどまらず、関東・関西圏でも相応の人気を獲得することに成功している。
また、90年に博多名物“からし明太子”ブランド・椒房庵を立ち上げたころから、原料となる上質なスケトウダラの卵を北海道に求めている縁もあり、近年では北海道産原料を使った新食品の開発にも注力。2019年8月には、常に北海道への愛を胸に、地に足のついた事業を推進していくとの思いを込め、(株)北海道アイを設立。22年6月には製造拠点の久原本家食品・北海道工場が竣工し、10月からは北海道産炒め玉ねぎを使用した「北海道スープカレー用スープ」を発売している。
関係する企業や団体と連携して、海外へ向けただしの魅力発信にも一層注力しており、調味だし文化のグローバル化へのさらなる貢献が期待される。
【代 源太朗】
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