『脊振の自然に魅せられて』金山登山祭を開催して(後)
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ところが、1週間予報では今年も4月29日(土・祝)のみ雨予報である。早良区役所と協議し、3日前に中止を決定した。登山者の安全を第一に考えてのことだった。福岡市市政だよりや西日本新聞社にも山開き開催のお知らせを掲載していたので、両方とも中止の記事を入れてもらう。
コロナ禍も一段落し、みんなで熟考を重ねて準備してきた第9回脊振山系山開きだった。それが当日だけ大雨になるとは…。筆者は山開きを5年間も中断するのは勿体ないと考えた。それで臨時で金山登山祭を企画したのである。天気予報を見ながら、期日を連休明けの5月14日(日)とした。
イベント内容は山開きと同じである。記念品は佐賀県から協賛してもらった生の松原のフェースタオル。QRコードをつけたアンケート用紙も配布した。アンケート回答者には抽選で、筆者がつくった「すばらしき脊振四季」絵はがきセットをプレゼントすることにした。脊振の自然を愛する会の主力メンバーは、筆者を入れて6人が参加可能であった。脊振の自然を愛する会のブログとヤマップ、早良区役所の山開き中止のお知らせ欄に、金山登山祭り開催を告知してもらった。
登山祭の前日は雨だった。臨時駐車場と登山口に立てる山開き用のノボリは、当日早朝、スタッフの集合場所までの道すがら、筆者と平副代表で立てた。「千石の郷」の郷臨時駐車場には、ボラティア仲間の Nが8時前、駐車場係として来てくれた。
金山脊振林道の山中登山口から金山へ登山開始。山頂まで50分である。イベント用のグッズを入れた大型ザックがずっしりと腰にひびいた。記念品配布時間の11時前にはすでに多くの登山者が山頂に着いていた。なかには知人グループもいた。山頂にノボリを立て、イベントの準備をする。
スタッフはそれぞれ持ち場で自主的に働いた。女性スタッフのUさんがタオルやアンケート用紙を配ってくれた。こういう場合、男性より女性の方が柔和な感じがする。
タオルの枚数は100枚。配布した残りの枚数を数えると、イベント時間の11時から13時までの参加者は65名だった。年齢層は老いも若きも男女も多様であった。金山山頂はしばらくの間、多くの登山者で賑わっていた。
アンケートは15名から回答があった。遠くは長崎県壱岐市、下関市、熊本市からも参加があった。今までなかったほど、遠方から登山者がやってきていたのである。満足のいく登山祭とはいえなかったが、アンケート回答者全員に、お礼の意味も込め、絵はがきセットを郵送した。
QRコード付きのアンケート用紙(名刺サイズ)は K会員がシステムをつくってくれた。
これなら帰宅してからアンケートに記入できる。手書きだと山頂はアンケート記入者で混雑したことだろう。山のベテラン、ウェブクリエーター、ボラティア仲間など、脊振の自然を愛する会は心強い協力者に支えられ活動を続けている。企業数社と母校の大学からも毎年支援を受け、この恵まれた環境には感謝しかない。昨年末には「愛しとーと」の岩本初恵会長から多額の寄付をいただき、会費と合わせてイベント用のスタッフジャンバーをつくらせていただいた。
(了)
脊振の自然を愛する会
代表 池田友行関連キーワード
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