2024年11月22日( 金 )

『脊振の自然に魅せられて』「第18回脊振クリーンアップ登山」

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 11月5日(日)第18回脊振クリーアップ登山を開催した。この脊振クリーンアップ登山は脊振山系道標設置事業を記念して、2009年5月から春と秋に福岡市早良区役所の支援により、西南学院大学ワンダーフォーゲル部主催で行ってきた。

 その後、西南学院大学ワンダーフォーゲル部OBのメンバーを主体として12年6月に「脊振の自然を愛する会」を立ち上げ、脊振クリーンアップ登山を引き受けた。学生主催では荷が重く主将も毎年交代しノウハウがうまく引きつがれていないこともあるからだ。

 野外イベントは天候次第である。毎年9月下旬から10月初旬にかけ開催してきたが、台風の影響で中止したこともあった。昨年より区役所とも相談し、台風シーズンを避け11月の第1日曜に開催している。

第18回脊振クリーアップ登山概要
開 催 日: 11月5日(日)
集合場所・時間
     :福岡市早良区石釜
      千石の郷駐車場 午前8時30分
登山ルート:坊主滝登山口―金山山頂
      往復5時間

 コロナ禍で営業を中止している千石の郷の駐車場を、臨時駐車場としてお借りした。4月の山開きの時も、一昨年より借用している。お礼に交流のあるボランティア団体に応援を頼み敷地内の草刈りを行っている。

 11月5日(日)の開催日が近づくと天候が気になる。10日間天気予報では、5日(日)は雨マークが付いていた。今年4月29日(祝)の金山山開きも悪天候で中止したばかりである。「また雨かよ、勘弁してよね」筆者は心のなかで呟いた。11月初めになると、5日(日)は雨マークから曇りのマークに変わったので筆者は安堵した。

 今回は早良区役所の事情もあり一般参加者募集は取りやめ、脊振の自然を愛する会と西南学院大学ワンダーフォーゲル部の学生たちとのみで行うことにした。毎年、登山ルートは椎原バス停から鬼が鼻岩か、脊振山キャンプ場まで隔年で行ってきた。しかし今年7月の豪雨で方々の登山道が崩落した。椎原バス停付近の登山道も被害を受けた。歩いていて危険なルートもある。従って、今年は駐車場も確保できる坊主が滝口から金山山頂(967m)に変更した。

 クリーンアップ当日は、会員9名(女性2名)、学生7名が参加した。インフルエンザなどで欠席4名。西日本新聞社のK記者から同行しますと連絡をもらっていた。

 筆者の車に副代表Tを途中で乗せ、準備のため8時前に臨時駐車場に届いた。ほかのメンバーも集合時間より早くきてくれた。ありがたい、精神的にホッとする。3カ月前に肺ガンの治療をしたワンゲルの後輩Hも駆けつけてくれた。山仲間との交流が回復を早くしたのだろう。彼の回復に安堵した。

 朝礼、準備体操の後、各人ゴミ袋をもち午前9時前に金山山頂を目指した。集合場所から歩いて10分のところにある坊主が滝登山口で、9月にリニューアルしたイラスト登山案内図を参加者に披露した。木製の横90㎝、縦55㎝の手づくりの登山案内図に新しいアルミ製のイラスト登山案内図を貼りつけた物である。裏には15年前に筆者が記念に彫った「西南学院大学ワンダーフォーゲル部」の文字が生き生きと残っていた。この文字を学生たちに披露した。この登山案内図は福岡平成ロータリークラブ資金援助によるものである。

 歩き始めると気温が高く汗ばむほどであった。賑やかで喋り好きのT副代表の山談義を聞きながら、山頂を目指した。筆者たちが立てた道標付近で水分補給のため休憩した。それぞれが行動食を取っていた。九重登山時に食べた餡餅をSが食べていた。「餡餅が好きねー」と筆者が声をかけた。

金山山頂近くの紅葉 (スマホにて撮影)
金山山頂近くの紅葉 (スマホにて撮影)

 金山山頂近くになると、静けさのなかに紅葉が朝日に照らされてきれいであった。紅葉もあるし黄葉もある。木々の花によって色付きが違う。

 金山は福岡県側から登ると急峻で、山頂まで2時間30分はかかる。10月17日に登った九重の三俣山登山よりキツかった。同行した新聞記者 Kは山歩きに慣れてなく大丈夫かと気になった。けれど筆者より足取りは早かった。

 金山山頂に届くと日曜にも関わらず登山者は誰もいなかった。それぞれ好みの場所で腰を下ろし昼飯をとった。K記者は昼食時間中もメンバーに取材をしていた。T副代表の山談義はまだ続いていた。

金山山頂にて 参加者たちと
金山山頂にて 参加者たちと

 男女の登山者が山頂に登ってきた。我々がメンバーの記念写真撮影でスマホを用意していると、「撮ってあげましょうか」と気軽に声をかけてくれた。そして我々の記念写真にも納まったってくれた。明るく元気な男女の登山者であった。

 「この山頂の標識、レスキューポイントは我々が設置したのです」と教えた。
 「分かり易くて助かります」と返事が返ってきた。

 この男女の登山者のお礼を述べ、12時に下山を開始した。途中林道に置いていたゴミ袋も回収し、臨時駐車場へ着いた。参加した学生たちは達成感で笑顔が溢れ、会員たちも満足した様子であった。

 ごみの量も比較的少なく、大型ゴミ袋1つに納まった。この日、早良区役所生活環境課が不法ゴミの回収日であったので事前に回収も頼んでいた。ごみ袋はゲート前に置いた。第18回クリーンアップ登山が終了した。

西南学院大学ワンダーフォーゲル部の後輩たち 持っているのはゴミ袋
西南学院大学ワンダーフォーゲル部の後輩たち
持っているのはゴミ袋

脊振の自然を愛する会
代表 池田友行

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