東京15区の「選挙妨害」、各党から公選法改正求める声
-
28日投開票の衆議院3補欠選挙は終盤に入ったが、東京15区において、候補者が街頭活動中に、妨害を受ける事態が相次ぎ、大きな問題となっている。
街頭演説をする候補者などのそばで大音量を流したり、選挙カーを車で追いかけて撮影しSNSに投稿したりする行為が確認されている。いずれも、特定の候補者とその陣営関係者とみられ、各陣営が頭を悩ませており、法的規制を求める声が出始めている。
無所属新人を支援する小池百合子東京都知事(都民ファーストの会特別顧問)は「これまで経験したことがない選挙妨害が発生している。法律上、見直してもらえないだろうか」と記者会見で述べた。
日本維新の会と国民民主党は23日、選挙活動中の妨害に関する規制を強化する公職選挙法改正案の国会提出に向けて、各党と議論を始める考えを示した。
25日、立憲民主党の長妻昭政調会長は、記者会見で、上記のような行為を行う特定の陣営との接触を避けるために、街頭演説の事前告知が行えないとしたうえで「どういう法的措置が必要か検討している」と述べた。
公職選挙法には「選挙の自由妨害罪」の規定があるが、選挙に関する集会や演説などを妨害した場合、4年以下の懲役もしくは禁錮、または100万円以下の罰金に処される。
ただ、現場に警察関係者がいたとしても、現在の公職選挙法では直ちに対応することが難しいのが現状だ。
松本剛明総務大臣は、23日の記者会見で、候補者が街頭活動中に妨害を受けているとの指摘について、「選挙運動の自由を暴力、妨害などで侵す行為は公選法上の処罰の対象となり得る」との見解を示した。
また、選挙運動の関係者に対し「妨害はあってはならない。法を犯すことなく公正、適切に選挙運動を展開していただきたい」と求めている。
一方、指摘を受けている陣営は「妨害ではない」と反発しているが、言論の自由や表現の自由は民主主義において重要であることも事実で、どこまで法律で規制をかけるのか、慎重な議論が求められている。
【近藤 将勝】
企業調査会社(株)データ・マックスが手がける経営情報誌『I・B』やニュースサイト「NetIB-News」は、信頼性の高い情報ソースとして多くの経営者にご活用いただいています。メディアとしてさまざまな情報を取り扱っており、国内外や地元福岡の政治動向に関する情報は経営者以外にも自治体組長や国会議員、地方議員などに幅広く読まれています。
そこで、さらなる記事の質の向上を目的に、福岡の政治・行政、また中央政界の動向などをテーマにオリジナル記事を執筆いただける政治・行政記者を募集しております。
記事の内容は、インタビュー、政局や選挙などを中心に扱います。詳しくは掲載実績をご参照ください。
企画から取材、写真撮影、執筆までできる方を募集しております。また、こちらから内容をオーダーすることもございます。現在、業界に身を置いている方や行政取材に興味がある方なども大歓迎です。
ご応募いただける場合は、こちら(hensyu@data-max.co.jp)まで。その際、あらかじめ執筆した記事を添付いただけるとスムーズです。不明点などがございましたらお気軽にお問い合わせください(返信にお時間いただく可能性がございます)。
関連キーワード
関連記事
2024年11月20日 12:302024年11月11日 13:002024年11月1日 10:172024年11月22日 15:302024年11月21日 13:002024年11月14日 10:252024年11月18日 18:02
最近の人気記事
おすすめ記事
まちかど風景
- 優良企業を集めた求人サイト
-
Premium Search 求人を探す