2024年11月24日( 日 )

大さんのシニアリポート

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高齢者の居場所「サロン幸福亭ぐるり」を運営する作家・大山眞人氏が、高齢化社会の現状をリポート。

大山 眞人(おおやま まひと)
1944年山形市生まれ。早大卒。出版社勤務の後、ノンフィクション作家。
雅楽を生で聴いた人、いますか?(後)
雅楽を生で聴いた人、いますか?(後)
実質的な主(ぬし)でなくなるということは、カネが使えなくなるということだ。オーケストラ(雅楽)やバレエ団(久米舞などの舞手、舞人)を維持するには、いまだって大金を要する。昔もそうだったにちがいない。権力をもたなくなってからの宮廷の貧乏ぶりは、傍目にも気の毒だったらしい。とても雅楽どころではなかった。
大山眞人 地域・文化
雅楽を生で聴いた人、いますか?(前)
雅楽を生で聴いた人、いますか?(前)
 芝祐靖(しばすけやす)という名前をご存じの方はかなりの日本伝統音楽、それも雅楽に通じている方とお見受けしたい。運営する「サロン幸福亭ぐるり」(以下「ぐるり」)の常連に、「雅楽を聴いたことある?」と聞くと、「『越天楽』なら知っている」というのはまだいい方で、「雅楽」という言葉さえ知らない常連が多い。
大山眞人 地域・文化
人間に死を選ぶ自由は存在しないのだろうか(後)
人間に死を選ぶ自由は存在しないのだろうか(後)
日本では安楽死も尊厳死も法制化されていない。安楽死が認められている国は、オランダ、スイス、ベルギー、ルクセンブルグ、アメリカ(ニューメキシコ、カリフォルニア、ワシントン、モンタナ、バーモント、そしてオレゴンの各州)のみ。日本尊厳死協会発行のカードに「延命治療拒否」と記入しても、エンディングノートや遺言状にその旨を記入しても、担当医が殺人罪や自殺幇助罪などに問われては尻込みするのが現状だ。
大山眞人 地域・文化
人間に死を選ぶ自由は存在しないのだろうか(前)
人間に死を選ぶ自由は存在しないのだろうか(前)
NHKスペシャル「彼女は安楽死を選んだ」(2019年6月2日放送)を見た。ある女性が全身の身体の機能が奪われる「多系統萎縮症」という回復の見込みのない難病と宣告され、家族と相談のうえ、「人生の終わりは、意思を伝えられるうちに、自らの意思で決めたい」と、スイスにある「ライフサークル」という自殺幇助(安楽死)団体に登録する。安楽死に至までの家族の葛藤、生と死をめぐる対話を続け、安楽死を迎えるまでの日々を追い続けたドキュメントである。
大山眞人 地域・文化
「第4回『サロン幸福亭ぐるり』講演会」(後)
「第4回『サロン幸福亭ぐるり』講演会」(後)
桜井政成(立命館大学政策科学部教授)さんの講演の後、第2部として私と桜井教授との対談に入る。テーマは「今、地域で起きていること」。拙著『親を棄てる子どもたち~新しい「姨捨山」のかたちを求めて~』(平凡社新書)で書いた私の住む地域(+私の関係する周辺)で起きたいくつかの「棄老事件」を報告し、それへの対処法を検討した。
大山眞人 地域・文化
「第4回 『サロン幸福亭ぐるり』講演会」(前)
「第4回 『サロン幸福亭ぐるり』講演会」(前)
6月8日(土曜)、地域にある公民館の多目的ホールで、「第4回『サロン幸福亭ぐるり』講演会」を開催した。講師は桜井政成(立命館大学政策科学部教授)さん。専門は「組織社会学」「福祉社会学」。ボランティア活動を通して、実践的に学説を構築していく若手のホープ。
大山眞人 地域・文化
私的リーダー論(後)
私的リーダー論(後)
大さんのシニアリポート第78回各部署は担当者に任せ、責任の範囲を明確に線引きする大人気のカラオケスタッフの「やる気」を引…
大山眞人 地域・文化
私的リーダー論(中)
私的リーダー論(中)
大さんのシニアリポート第78回組織(この場合は「ぐるり」)の存在と、来亭者の数を増やすためには、「ぐるり」の品目(運営の…
大山眞人 地域・文化
私的リーダー論(前)
私的リーダー論(前)
大さんのシニアリポート第78回「サロン幸福亭ぐるり」リーダー論といっても、啓蒙書や啓発書に出てくるリーダー像ではなく、あ…
大山眞人 地域・文化
コミュニティ活動に求められるそれぞれの『覚悟』(後)
コミュニティ活動に求められるそれぞれの『覚悟』(後)
大さんのシニアリポート第77回桜井教授が香川さんを「強く、それでいてしなやかさ、したたかさを身につけている女性」と評した…
大山眞人 地域・文化
コミュニティ活動に求められるそれぞれの『覚悟』(前)
コミュニティ活動に求められるそれぞれの『覚悟』(前)
大さんのシニアリポート第77回拙著『親を棄てる子どもたち新しい「姨棄山」のかたちを求めて』(平凡社新書)の書評が朝日新聞…
大山眞人 地域・文化
『親を棄てる子どもたち ―新しい「姨棄山」のかたちを求めて』の意味するところ(後)
『親を棄てる子どもたち ―新しい「姨棄山」のかたちを求めて』の意味するところ(後)
大さんのシニアリポート第76回子ども食堂のある日のメニュー桜井政成(立命館大学政策科学部教授副学部長・博士)は、「江戸時…
大山眞人 地域・文化
『親を棄てる子どもたち ―新しい「姨棄山」のかたちを求めて』の意味するところ(前)
『親を棄てる子どもたち ―新しい「姨棄山」のかたちを求めて』の意味するところ(前)
大さんのシニアリポート第76回『親を棄てる子どもたち新しい「姥捨山」のかたちを求めて』(平凡社新書)をようやく上梓するこ…
大山眞人 地域・文化
【書評】『親を棄てる子どもたち 新しい「姥捨山」のかたちを求めて』
【書評】『親を棄てる子どもたち 新しい「姥捨山」のかたちを求めて』
NetIB―NEWSで「大さんのシニアリポート」を連載中の大山眞人さんが『親を棄てる子どもたち新しい「姥捨山」のかたちを…
大山眞人 書評・レビュー 地域・文化
映画『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』を観て(後)
映画『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』を観て(後)
大さんのシニアリポート第75回津端は高蔵寺団地の一角に終の棲家となる土地を購入し、広いキッチンガーデンのある平屋をつくり…
大山眞人 地域・文化
映画『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』を観て(前)
映画『人生フルーツ ある建築家と雑木林のものがたり』を観て(前)
大さんのシニアリポート第75回ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』(東海テレビ制作/監督・伏原健之)を観た。主人公の津端…
大山眞人 地域・文化
新しい「姥捨山」の実現を求めて(後)
新しい「姥捨山」の実現を求めて(後)
大さんのシニアリポート第74回私が住む地域はすべて中高層の集合住宅(公営・UR、約2,000戸)である。毎年1・2件の飛…
大山眞人 地域・文化
新しい「姥捨山」の実現を求めて(前)
新しい「姥捨山」の実現を求めて(前)
大さんのシニアリポート第74回来年2月に上梓される予定の拙著(平凡社新書)のタイトルが難航し、ようやく決まった。「親を棄…
大山眞人 地域・文化
シリーズ・地球は何処に向かう、日本人はどうなる(9)~貴方の老後は貧か富か(2)
シリーズ・地球は何処に向かう、日本人はどうなる(9)~貴方の老後は貧か富か(2)
日本高齢社会最前線~無縁社会の実相『誰も気にかけない』大さんのシニアリポート第73回家族という幻想からの脱却「棄老」の最…
大山眞人 コダマの核心
シリーズ・地球は何処に向かう、日本人はどうなる(9)~貴方の老後は貧か富か(1)
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2019年度の予算案が固まり、一般会計総額が100兆円を超えることがわかった。そのうち、年金、生活保護費、医療保険費など…
大山眞人 コダマの核心