2024年11月28日( 木 )

立憲民主党が衰退する理由

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 NetIB-Newsでは、政治経済学者の植草一秀氏のメルマガ記事を抜粋して紹介する。今回は、立憲民主党が衰退する理由について解説した5月14日付の記事を紹介する。

 4月23日の衆参議員補選で自民党は4勝1敗の結果を得た。参院大分は341票差の薄氷を踏む勝利。
 千葉5区は野党候補乱立に助けられた。山口2区は自民牙城だが僅差での辛勝だった。和歌山1区では事実上の維新との一騎討ち。維新に敗北した。

 立憲民主党は最低でも3勝が必須だった。千葉5区は自民議員不祥事による補選。野党共闘を構築していれば勝利できた。大分は落としてはならない選挙。しかし、野党共闘に迫力が欠けていた。山口2区は元法務大臣の平岡秀夫氏が出馬。総力を結集すべき選挙だったが、あろうことか立憲民主党がはしごを外した。

 原発推進の「連合」が平岡氏支援を拒絶。「連合」の言いなりになった岡田克也幹事長が平岡氏を支援しないことを決定。平岡氏は「完全無所属」を宣言して出馬した。立憲民主党の支援がなかったのに、あるいは、立憲民主党の支援がなかったからか、平岡氏は大善戦。5768票差に詰め寄った。

 2021年10月総選挙から立憲民主党の凋落が止まらない。この選挙で大敗した原因は明白だ。立憲民主党代表の枝野幸男氏が野党共闘を否定したのだ。枝野氏はこう述べた。

「『野党共闘』というのは皆さんがいつもおっしゃっていますが、私の方からは使っていません。あくまでも国民民主党さんと2党間で連合さんを含めて政策協定を結び、一体となって選挙を戦う」

 野党共闘の対象として共産党、社民党、れいわ新選組を除外した。共闘の対象は国民民主党と連合であると明言した。立憲民主党が共産党と共闘したから敗北したとの「風説」が流布されているが事実は違う。枝野氏が取材の記者に対して上記発言を示した。記録も残されている。

 立憲民主党が躍進できたのは「水と油の混合物」であった民進党が、やっと分離・分裂を実現したからだ。「水と油の混合物」とは、「改革勢力」と「隠れ自公勢力」の同居を示す。鳩山内閣を破壊したのは民主党に潜伏していた「隠れ自公勢力」=「対米隷属勢力」である。

※続きは5月14日のメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」「立憲民主党が衰退する理由」で。


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