2024年12月22日( 日 )

『脊振の自然に魅せられて』「道標メンテナンス作業」(4)

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参加者8名の記念写真 (登山者に撮ってもらった、樹木の影になってしまった)
参加者8名の記念写真
(登山者に撮ってもらった、樹木の影になってしまった)

 この日は、風もなく暖かい日だった。後輩たちを、「福岡市街地が見渡せるピークまで歩こうよ」と誘った。ここから30分の距離である。スコップなどの道具は道標近くに置いてピークへと向かった。

 ピークでは陽だまりのなか、脊振山が悠然と目前に聳えていた。福岡市街地、佐賀平野と見渡せた。しばらくノンビリして猟師岩山へと引き返し、道具をもって登山口へと下山した。筆者の車のなかで忘れた横木2本が見えた。忘れて悪かったねと声を掛けたくなった。次回に使うことにした。

 登山口そばでCofeeの看板が見えた。後輩が「何処にあるのですか」というので、行ってみようと佐賀県方面への林道を下った。5分も走ると車で駐車場が溢れた建物が見えた。車を降りて後輩が覗くと、コーヒーは出していないが豆のみ販売中とのことだった。なんでも人気があり土日祝日には、狭い林道が渋滞で通行の邪魔になり、豆のみの販売をやっているらしい。「コーヒーは無料で出してくれるそうです」と後輩からの返事。テラスで飲むことした。

 それにしも山間部に洒落た店があるなんて驚きだった。無料のコーヒーを飲みながらノンビリと時間を過ごした。筆者たちにとって、道標設置作業のご褒美だった。無料では申しわけないので何人かがコーヒー豆を買っていた。元来た林道を登り、三瀬有料トンネルへと向かった。

福岡方面の展望を楽しむ学生たち 満足感が溢れている 右上は脊振山(1,055m)
福岡方面の展望を楽しむ学生たち 満足感が溢れている
右上は脊振山(1,055m)

 年内の道標メンテナンス作業は、これで終了である。12月に入ると雪も降り、車の走行も危険なので、来春に作業を再開する予定だ。

(了)

脊振の自然を愛する会
代表 池田友行

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