「戦争のできる普通の国」より「戦争のできない珍しい国」
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NETIBでは、政治経済学者の植草一秀氏のブログ記事から一部を抜粋して紹介する。本日は、独裁政治まがいの安倍政権に立ち向かうために、共産党を含め、野党が手を組み、大きな流れをつくるべきだと提唱する10月12日のブログを紹介する。
10月8日に開催された
【オールジャパン:平和と共生】=AJPaC
総決起集会で鳩山友紀夫元首相は、
「かつて小沢一郎さんが「普通の国」を求めていた。
安倍政権も「普通の国」を求めているようにも見えるが、両者の質は全然違う。安倍政権の普通の国は、どうも「戦争のできる普通の国」ということなのだと見える。
しかし、私は「戦争のできる普通の国」になるくらいだったら、「戦争のできないめずらしい国」であり続けるべきだと思う」と発言した。万雷の拍手を受けた。
そして、「武力で平和をつくる、これは絶対に不可能、憎悪の連鎖を生むからだ」と述べた。そのうえで、「いま大事なことは、どの政党だからということではなく、主権者にとって、どのような日本の未来を求めているかを、分かりやすい政策に、五つくらいの政策にまとめて、その政策を実現する政治の流れをつくっていこうじゃないですか」「それに共産党さんも協力するとおっしゃっているのだから、必ず大きな流れができると信じている」と発言した。
この発言に対して、日本共産党副委員長の小池晃参院議員、小林節慶應義塾大学名誉教授の発言を、高橋清隆氏が次のようにまとめて伝えている。
登壇した小池氏は「史上最悪の安倍政権を前にして、やるべきことははっきりしている。戦争法では軍事的に米国の属国となる。TPPで経済的な属国の道にまっしぐら。何が『1億総活躍社会』だ。政治家が『1億』などと言うときはろくなことがない。『1億総火の玉』に『1億総ざんげ』。まさに上から目線の全体主義」とやゆ。
「憲法の上に自分を置く、個人の上に国家を置く。民主主義の否定であり、独裁政治以外の何者でもない。安倍政権は打倒するしかない」と参加者を鼓舞。「あの国会を取り巻く数万人の闘いの中で、日本共産党も脱皮させていただいた。この声に応えるのは、政党政治家の責任。個人の尊厳が最も尊重される当たり前の国を創ろうではないか」と応じると、万雷の拍手が起きた。
小林氏は、「幾つかの政党の偉い方が『基本政策の違う党とは一緒にやれない』と言っていた。実にばかばかしい。万年野党の一つでいる方が政策と言って何をするの」と挑発した。
さらに「連合の幹部が『共産党とやると乗っ取られるから嫌だ』と言う。私は『乗っ取られたらいいじゃないの。強さを学ぶためにも』と返した。『運動論・組織論からすれば、弱いから負けるんだろう』と。目の前の憎き共産党より、国を乗っ取っている安倍ちゃんの方が問題では」と投げ掛けた。」と伝えている。
また、高橋清隆氏は、孫崎享氏による呼応する発言も取り上げた。元外交官の孫崎享氏は「今のわが国の状況は待ったなし。まさに崖っぷちにある」と切り出した。
その原因として
(1)リベラル層が結集できていない(2)重要な役割を担うマスコミの問題、の2つを挙げた。「植草さんの言われたように1人区で候補者を1人にする。その中で、共産党の役割は外せない」と強調した。同時に「マスコミに対し、どう闘っていくか。この対策をしない限り、反対勢力がまとまることはできない」と提起。
米国では大統領選に向け共和党のドナルド・トランプ氏や民主党最左派のバーニー・サンダース氏の躍進にツイッターが寄与していることを指摘。「われわれも毎日、ツイッターやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をやるといい」と促した。
やるべきことがかなりはっきりしてきた。
そうであれば、あとは、やるしかない!※続きはメルマガ版「植草一秀の『知られざる真実』」第1266号「共産党と連携して1人区で候補者を1人にする」で。
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