2023年3月16日 17:00
夕食を終えたころ、村人が瞽女宿に集まりはじめる。年に一度の瞽女の唄を聴くためである。座敷の上座に据えられた瞽女たちは、まず「宿払い」程度に民謡や短めの語り物を披露する。
2023年3月15日 16:30
彼女たちとの出会いは、『朝日グラフ』(昭和45年5月8日号)に掲載された旅姿を見たときにはじまる。それは私が見たこともない異形の遊芸人の姿だった。
2023年2月17日 17:00
「役職定年」で落ちこぼれを感じる会社員が急増するなか、65歳以上の高齢者の2割が「生きがいを感じない」という結果が内閣府の調査(22年版「高齢社会白書」)で分かった。
2023年2月16日 17:40
運営する高齢者の居場所「サロン幸福亭ぐるり」を訪れる客層が、最近少しばかり変化した気がする。昨年11月、地域にある公民館を拠点に「おやじアコギ倶楽部」を創設した。
2023年1月18日 17:30
新富くじ発行のための臨時資金調達法「抽籤により当籤金を交付する証票案」は、圧倒的多数で衆議院を通過。昭和20年2月10日施行と決定した。
2022年12月28日 16:30
ここで勧銀戦時債券部員片岡一久の登場である。まず戦時債券部の部長平井健吉に、「富くじ発行は勧銀が持ち込んだ話にしないで、大蔵省から委託されたというかたちにして常務会に出しては」と進言し採用。
2022年12月22日 17:00
宝くじは、たった1人のバンカーが考案したということをご存じだろうか。今回はシニア問題を少し脇に置き、「宝くじの神様と呼ばれた男」の話を4回に分けて報告する。
2022年11月18日 17:20
高齢者の孤立を防ぐには話し相手がいることだろう。ところがこれが難しい。引きこもりがちな高齢者が、みずから話し相手を求めて出歩くことはほとんどない。「出会いの場」を通じて話し相手や友達をつくる。
2022年11月17日 16:45
「サロン幸福亭ぐるり」の常連客M女が救急搬送された。第111回で紹介した「ぐるり」最強の「困ったちゃん」である。後日判明したことだが、入浴中に足腰が立たなくなり、大声で助けを求めたという。
2022年10月20日 17:30
私が住む地域でもコロナを心配して外に出ることを躊躇する高齢者がいる。「ぐるり」の常連客が誘っても拒否し、せいぜい電話での会話で済ます場合が多いと常連客は嘆く。
2022年10月19日 17:30
とうとう根負けして「芋煮会」を開催することになった。コロナ禍中、ソーシャルディスタンスを守り、マスク、手洗い、小声での会話、アクリル板、マイクの消毒…。必要なものは何でも手がけた。ところが...
2022年9月24日 06:00
2014年、隣接するURの空き店舗を借りて運営場所を移転。“居場所”というのは、「住民が来たいときに開いていること」が重要。開催日を決めて、その日に来亭を促すのは居場所ではないと思ったからだ。
2022年9月22日 17:00
今年8月13日で、運営する高齢者の居場所「サロン幸福亭ぐるり」(以下「ぐるり」)が15年目に入った。一口に15年というが、運営するとなると苦難の連続。予期せぬ事態が連続して起こり、四苦八苦だった。
2022年8月19日 17:30
「ぐるり」で継続している子ども食堂が満杯状態であることは紹介した。突然飛び込みで懇願する親と子ども。間に入る社協にも電話が入る。コロナ禍でとくに要請が増えた。
2022年8月18日 16:50
主催する「サロン幸福亭ぐるり」で開催されている子ども食堂が盛況である。基本的に生活弱者救済のための取り組みからいえば、生活困窮者層が増えていることを意味する。
2022年7月17日 06:00
この作品には制度をつくる「政府」の顔が見えない。「最初から一切、描かないと決めていました。新しい制度をどんな人がつくっているか、なかなか見えません。...
2022年7月15日 15:23
『PLAN75』(監督・早川千絵)に、カンヌ国際映画祭で新人監督賞にあたるカメラドールの特別賞が授与された。ただし、これは私が2年ほど前に見たオムニバス版とは別物で、完全リメーク版である。
2022年6月17日 10:00
音楽評論家の黒田恭一氏に、「ドレミファ…音階のシは『スィ』と発音するんだよ。アレは日本語じゃなくイタリア語ですからね」。こう指摘を受けたことがある。
2022年6月16日 11:24
オーディオ機器メーカーのオンキヨーが大阪地裁へ自己破産を申請し、破産手続開始の決定を受けた。「オンキヨーサウンド」として、一部のコアなオーディオファンには圧倒的な支持を受けていただけに残念である。